2006-07-09 のうぜんかずら 気分は上々 のうぜんかつらの花の色は 去り行く人の背中で 空が焼ける色 思いは熟れずに 紫色の雲を曳いて消えていった のうぜんかつらの花がしぼむ 変わり行く人の背中で 空も移る濃き紫 望みは熟れずに 冷たい花火の跡を一つ記した のうぜんかつらの色が 朝日を包む茜色になるまで 立ち続ける私の背中が 紫色に凍るまで かの人を のうぜんかつらの根に埋めるまで 今日は今日のまま