はるみおおはし


東京のウォーターフロントの橋というと
やっぱり レインボーブリッジ ですよね?
でもそれは
例えば、 ハレとケ があるとすると
レインボーブリッジは ハレ
で、 ケ は?というと・・・
今私にとっては はるみおおはし 。


何でか?
歩いている人を見たことが無いから・・・立派な橋なのに!
しかもウオーターフロントにちゃんとあるのに!
渡るとその先は
ユリカモメの新豊洲駅があるだけで
後は工事中の荒野だけって感じ?
もっと先まで行けばお台場、観覧車も見えてきます。
でも6年後?の築地移転までは
車の通行量もチョビチョビなんでしょうね。


だから一度歩いて渡ってみたかったのです。
これ結構勇気要りました。
ユリカモメの豊洲駅から歩き始めたのですが、
車で通った時も誰も歩いていないなぁ・・・
と、思ったのですが、実際歩き始めてみると・・・
誰も居ない!
誰にも会わない!


「がすてなーに」を過ぎると
出来立てが白く輝く道の先に
のぺーっと橋が現れて、橋にしては広い歩道が
真っ直ぐ伸びているだけ。
片側はレインボーブリッジが並走しているし、
もう片側は運河の突き当たりに巨大ララポートが
生まれかけている混沌。
そして鈍い色の水


誰も居ない橋の真ん中で両側を
交互に見比べていたら、思い出したのが
ハーベイ・カイテルの定点観測!
映画はもう題も忘れたのに
街角で毎日同じ時刻に同じ場所を撮影していた
印象深いシーン!
この橋の真ん中で毎日
その定点観測をしたら面白いだろうな!


東京が一分一秒同じではないことが
ここにほんの少し佇んで居るだけでも
いやってほど気が付かされる。
でも?・・・
それじゃァ只の変化記録に過ぎないのかぁ!
味も濃もタバコの煙ほども香らない?
道も橋も
人が交差してこそなんだなぁ・・・


私の はるみおおはし 歩き初めでした。