今年も無事に12/22


昨日はあんなに都会の雑踏を歩き回り
迷子?になって冷や汗?も掻いたのに父はなかなか寝ません
「この頃寝るのが厭で厭でたまらないんだ」
「なんで?今夜は疲れているでしょうに」
「寝たらそのままになりそうで・・・怖いんだ」
(えー、寝たまま死ねたら最高だろうに?)
お母さんが迎えに来るのを待っているんじゃなかったの?
なんて、間違っても言えませんね
生きているというのはなかなか複雑
「お前よく恐れ気も無く死の話できるね?」
旦那もときどき言いますが
いつか死ぬのに・・・なんで言えないの?と思います。
そろそろ考えておかなくては・・・ねぇ
男の人の方が怖がりなのかなぁ・・・


そんなこんなでソファでがっくり首を落としたりするくせに
なかなか寝にいかないで・・・明日は歌舞伎座だよ・・・
折角の歌舞伎見ないで寝ちゃったら勿体無いでしょうが?
で、無理やり?2時近くに寝に行かせましたが・・・



今月の歌舞伎座は毎年ながら顔ぶれは寂しい
京都の南座に行きたいよねぇ・・・ですが
夜の部の出し物は
「名鷹誉石切」「高杯」「籠釣瓶花街酔醒」
幸四郎父子と富十郎さんが留守番?
ところがなにが転がっているか分からないもので・・・
「籠釣瓶・・」の幸四郎さんの佐野次郎左衛門!
ひょっとしたら歌舞伎で幸四郎さんに魅せられたのは
これが始めてじゃぁないかしら?と、思う出来!
すっかり乗り出して食い入るように
作り上げられた世界に入り込んでしまいました。
男の弱さも愚かさも憎しみも意地も意趣も
陰々とじっとりネットリ演じて圧巻でした。
歌舞伎に措いて演技力というのは今ひとつ?なのですが
今回のこの人物に関しては・・・凄い!でした。

本日も眠くてしょうがないのに・・・やっぱり寝に行くのを渋る父。
まぁ、何処かで帳尻を合わせているのでしょうから・・・いいか
元気でやっぱり来年も見ましょうね?