京都旅第一便


わたしの子供の頃から両親は
結婚記念日というと何処かに旅行していましたが
京都が一番多かったらしいです。
小学生の頃はお隣のおばあさんが泊りに来てくれましたし
中学生の私が夕飯を作れるようになると子供3人で留守番
今考えるとあの年代で?稀有?なことだったのかも


そんなわけで?父の一番の思い出は京都らしく
(昨年は大阪単身赴任中の弟と京都旅)
今年も京都に行けると弾んでいましたが
実際に京都に着いて五条坂本願寺の母にお参りした後
(本日のお経を上げてくれたお坊さんは軽目の美声)
「これからどうします?」
「いつも通りに清水から知恩院辺りまで歩けるだけのんびり歩く」
本願寺から鳥辺山を登って清水へ
今年は既に紅葉は終末断末魔状態!
「清水がこれじゃぁ・・・他ももう終りかなぁ?」
「俺は紅葉が目的じゃないから・・・」(あらそうなの?)
鳥辺山の山坂道を上がったので息が切れて忠僕茶屋で甘酒一服


甘酒すすっていると茶屋に入ってきた男性客一人
「何がよろしい?」
「今もう一人来るからそれから注文を・・・」
「それならその人が来てから座っておくれやすか」
茶店のオバサンは客を追い立てました。 
「えー」ですやろ?お客の忠僕でないことは確かだ!


それにしても着物姿のお嬢さんだらけでした。
「着物貸し出し着付け付きの大特売?
 オマケもいっぱい付いてお得!」
みたいな広告観光本でやたらに見ておりましたが・・・
偽者の舞妓さんにもカメラの輪が出来ておりましたが・・・
これは外人観光客にも受ける京都大ヒットアイデア!大成功?


二年坂でおぜんざいを食べ、八坂の塔を横目に
霊山・高台寺下を歩いているとザーッと雨!
「ぜんざい食べている時だったらよかったのにね」
それにしても清水坂産寧坂二年坂高台寺下石畳路まで
なんと沢山の店が変わってしまったことでしょう。
私が住んでいた時と半分以上の店が入れ替わって
小綺麗度は増したけど妙に明るくなり過ぎたような?
「年々面変わりしていくねぇ・・・」


雨も降ってきたし、
「八坂さんにお参りして円山を少し歩きたい・・・
 暗くなってきたし知恩院や青蓮院まで行くと四条が遠くなる」
夕飯を考えなければならない時間でした。
昔は青蓮院まで歩いたものですがやはり足は年に正直?
それに雨のせいか私の腰もしくしく痛み出していました
何のことはない年寄り二人旅
「急ぐ旅でもない!」「確かに!」


鯖寿司に目のない父、昔懐かしいいづ重にするか
いっそいづうにするか、前日弟に進められた店にするか
悩みながら四条通りを歩いていきますが
「あそこも変わった!ここも変わった!あれがない!」状態
で、昔、十二段家で昼食を取った時「「ステーキ」が気になった!」
ということを事を急に思い出したんだそうで・・・
「十二段家でステーキでどうだ?」(ステーキにも目がない!)
「うーん、出汁巻きが売りのおばんざい屋さんだけどねぇ・・・」
渋っていましたが・・・いずうは休業日・・・じゃ決定?


あのステーキどうやったらあの値段が取れるのか?
実に今もって疑問!大の疑問符付です。


この日なんと父は17000歩の旅でした。すごー!!!