「心残りがあるんだ」
最近の父の十八番です。「どこ？」
「彦根城行っていないんだ･･･近江八幡も･･･長浜も」
「全部は無理よ、その中のドレが一番？」
「彦根かな」
彦根までは京都から４５分ほど、近江八幡はその途中
明日、ちょっと早起きして彦根と近江へ行きましょう。
翌朝７時半に起きて８時半にイノダコーヒー本店へ
京都へ行くと必ずここへ一度は寄ります。
朝っぱらから父のお気に入りはカツサンド！
ここへ来るとどうしたって京都時間？のんびりしてしまいます。
「１０時半の電車に乗るつもりだからね」
「それなら十分時間があるな」（無いのよ、お父さんモードだと）
１１時１５分に彦根着、駅前の観光案内で地図を貰って彦根城へ
私は二度目ですが、不思議なことに？京より紅葉が綺麗！
どうしたってここは歩きます。
坂を上って、城へ入って、天守に登って･･･階段ばかり！
城に入るとき券を買ったらヒコニャングッズが付いてきた。
どこもかしこもマスコットだらけ？
紅葉がいいので玄宮園へ回ったら、楽々園も無料公開中。
美しい庭園と風情のある建築をやっぱりの〜んびりしてしまいます。
昼食を取るのに夢京橋キャッスルロードという
今売り出しの？町屋街へ行ってみることにして
多聞櫓・馬屋・ご家老屋敷などを通ってぼちぼち
キャッスルロードは確かによく整っていましたが
連休明けで大半のお店が閉まっていました。
営業していた蕎麦屋さんで昼食
完全な町屋建築でしたが新しすぎて･･･伺うと
ここは完全に観光のために町屋建築にするという条件で
営業が許可される、道路から何から企画された通りなんだと･･･
道理でまだ全部の店が小奇麗だけど風情の欠片も無い
帰りのタクシーの運転手さんが
「ここは焼けなかったから古い町が残っていたんやけど
あんなん大事にしようなんて思わなかったんやな
皆壊してしまってから、今頃惜しかったな思うてる･･･」
近江八幡はそれとは打って変わって古い建物が残っていました。
ロープウエーで八幡山に登る時間はなかったものの
八幡堀界隈を歩いて日牟禮八幡宮にお参りして
参道の両巨頭？「クラブハリエ」と「たねや」
私は迷うところですが、父は迷わず「たねやでぜんざい！」
６時半に京都阪急で大阪から出てくるという弟と待ち合わせ
のんびりぜんざいなんか食べてる父をせかして･･･
無事京都に５時４５分に着いたのに遅刻したのは
父が京都へ着いた途端にお腹をこわしたから！
こうなると心配性の父は頑固です
「俺は夕飯食べない、ホテルへ帰る」って･･･
一人で帰れるわけでなし、折角来てくれた息子に
あっさり「また今度な」って（またがあるの？）
高島屋のロビーの椅子に座り込んで
「ビオフェルミン下痢止め買ってきて、直ぐ飲まなきゃ」
私は薬を買いに、弟は水を買いに･･･ってお伽噺か？
薬を飲んで一休みしたら回復？
のんびり大好きな木屋町を歩いてホテルへ
「「相棒」に間に合ったからよかった！」って
京都の夕飯を楽しみにしていた私はどうなるんだ？って感じ
昨日もハズレ、今日もハズレ！
明日もどうなることやら･･･？
それでも？万歩計は１９０００歩を数えていました！
「どうやら、あの固すぎた蕎麦のせいだな･･･一過性のものだな」
