お節


義妹から「正月里帰りする?」と、メールが入って
旦那に「どう返事する?」
「こんなに混む時に行くの厭だよ、空いてから」
という訳で、お節は今年も二人分
結婚して30年近く十数人分のお節作りに追われたのも
昔のことになりつつあります。


「今年のお節、何が欲しい?」
「煮物と魚!」
「煮物は何?魚は何?」
「里芋・レンコン・こんにゃく・慈姑・・・あと何か有るか?
照り焼き・こはだ・鮪・昆布締め、後なんだ?数の子あるな?」
「かまぼこと黒豆は買ったし、はぜ甘露と田作りは頂いた。」
と、まぁ、ざっとこんなところ?


今朝から煮物を作り始め、一息ついたところです。
煮物を作りながら気が付かないうちに鼻歌が・・・
「あれ、何の歌を歌っているんだろう?」と思ったら
「庭の小百合、撫子・・・垣根の千草
今日はなれを離るる別れの日なり・・・?」
故郷を離れる歌でした。
煮物を作ると必ず母を思い出します。
母も故郷も遠くなったのかなぁ・・・


「あんたのお母さんは本当に料理上手!」
と、子供の頃よく色々な人に言われましたっけ
父は私の煮物を食べると「お母さんの味と同じだ!」と言います。
そうかなぁ、お母さんの食べた時の方がずっと美味しかった!
私の煮物は旦那の好みを取り込んで変化してるはず?
父ももう8年私の煮物を食べてるからなぁ・・・
母の味も遠くなってるのかなぁ?


母譲りの鮭のマリネも鯛の昆布締めも作ったし
昨夜の鮭の酒浸しも美味しく出来たなぁ・・・自画自賛
随分久しぶりで焼き豆腐の煮物も食べると旦那が言うから・・・
焼き豆腐の煮物って、母以外にお節に入れる家あるのかなぁ?