2020/4/11
この春最後?に図書館から借りたのが
(そういうことになりそうな)
森茉莉さんの「贅沢貧乏のお洒落帖」
森鴎外さんの長女さんでエッセイストで小説家
先日朝日新聞の書評欄で見かけてちょっと惹かれました
「高瀬舟」を役替えしてもう一度朗読会で取り上げようか?
という話が出たこともあり…
また先日の鴎外散歩を思い出したり…して
彼女の文章はとても読みにくい
これこれこうだからというのが長く続いて
そうなのか?と思うと…ではなくて…と続く
着物の色彩や柄がこれでもかと微に入り細を穿つ
彼女の場合美に入り彩を穿つ表現でもありますが
その中に、なんと
ピーター・オトゥールさんの名
まぁ!
茉莉さんと私はほぼ50年の差があるのに…
こんな文章を見つけました
「(魅力のある人間というものが往々、こんなような人間であって
この性格の上にすごい美貌が加わると、相手を無明と無限の中に
ひきいれるし、はじめは無意識でやっているが、自分自身を分析する能力
を持っている男なんかの場合だと、その男は大変に面白い日々をおくるのだ。
一例をあげると、といっても文字通り、一つの例しかあげられないが、
それはピ-タア・オトゥウルである。ピータアの場合、目が薄いから、
曖昧模糊たる性格の曇りガラスが大きく一杯に見開いた薄青い目の中に
滲み出しているから全くすごいのである」
何度読んでも私には言ってることが…曖昧模糊
だけど欧州で数年過ごした彼女の時代に
ピーターが同時に魅力的に存在したということだね
ピーターは1932年~2013年
彼女はデヴューしたてのピーターの舞台を見ているに違いないが
私は彼の最後の映画「名犬ラッシー」を見ている
暇は面白いものを見つける?