渋谷


文化村では時折見たい映画がかかる
だけどなんとなく億劫だ
地下鉄の便はそう悪くないのに…
降りてからあのなんとなくごみごみした街を
とおりぬけなければならないからかもなぁ…
だからコクーンも先回行ったのは白野弁十郎だったな
あれから5年以上行っていない


  


先日サークルのリーダーから芝居に誘われた、コクーン
「見たいのよー」に力が入っていたせいか…乗せられた
で、なぜか当然?チケットを取るのは私?
もうとっくに売り切れているんじゃないの?
と、思ったらなんと3人並んだ席が取れた
りえちゃん!
本当にどんどんきれいになっていくよ
藤原君は悪くないけど小っちゃすぎるよね
私たちは蜷川演出を見に行くんだよー
と、みすゞさんの詩のモードで出かけた
当然着物でしょ?
待ち合わせ場所についてみたら私一人?
えー?
「だって渋谷って着物になじまない」
ナントナク納得!


     

りえちゃんは最初声が出なくて…風邪?
こんなに水の中に入る芝居じゃ無理ないか?
でも中ごろから声が出てくるようになった
流石に?プロなんだから!でも遅いよみたいな
一生懸命なのは伝わったし…
何より美しかったよねぇ…
ぎりぎりに手に入れた割にいい席だったのでよく見える
「美しいって…
 肉がないことだね、
 あごの下がちゃんと三角にとがっているよ」
「あんなに足丸出しなのに
 いやらしくならないのはきれいで細い脚だからだね」
「腰の高さの所為だね、後姿もいいねぇ」
リーダーの感想はほとんど男の感想だよ


「あれだね
 このサークルに入らなかったらこんなお芝居見る機会なかったね
 リーダーが超元気だからだね」
そう先輩がつぶやいた
「こんなお芝居って?」
「本物の水つかってるし 私の横でも芝居は進行するし」
確かに!でもさ、なんだかわかりにくい舞台だったよ
猥雑できったなくって、美醜のコントラストがスゴイや
いやさ 
このサークルに入るってことはやっぱみんなも
芝居は好きなんじゃないかな…芝居やってる人多いし
時間が無かったし、チケットも手に入るかどうかだったから
皆に声をかけなかったけれど…
声をかけてたら新年会の二の舞だったかも?
うんその可能性大だったね
危ないアブナイ…何が?