だっこ


錦糸町へ往復するのに、考えた末バスで行くことにした。
地下鉄を2回乗り換えれば時間は半分で済む。
だけど値段は・・・というわけ。
片道40分、往復80分の道のりだ。


先日「レッスン」を誘ってくれたダンス大好き奥さんが、
わざわざ昨日彼女の大好きなダンス映画
「ダンシング・ヒーロー」と「ダーティ・ダンシング」の
ビデオテープを届けてくれたので、
本当はそれを見る時間を確保したかったんだけれど、
乗換えが億劫な年頃になったってことでもあるわね。


用事が終って疲れ果て
(バスって本を読むには適さないのよねぇ)
寝て帰るかって思いながらバスに乗り込んだら
向かいに赤ちゃんを抱っこした若いお母さんが。
何ていうんだろう?
最近良く見かける赤ちゃんを抱っこする布地。
ハンモックみたいなのに小さな赤ちゃんがぶら下がっている。
あれは眠り心地がいいのだろうか?
顔中小さなあせもを作った痛々しい顔の
まだほんの2ヶ月にもならない?小さな赤ちゃんが
ぐっすり眠り込んでいた。


まだ首がちゃんと据わらないらしく
お母さんの腕が外れるごとに首がぶらっぶら揺れ落ちる。
はらはら見とれてしまった!
とても寝るどころではない。
それなのにそのお母さんの方が転寝をするのだ。
バスが揺れ、停まり、発車するごとに
赤ちゃんの頭が落っこちて振り回されて
後一歩でバスの窓枠にぶつかるという危ういところ!
私もそのお母さんの隣に座ったおばあさんも
ハラハラしてぶつかりそうになる度
思わず手を伸ばしてして、苦笑の顔を見合す。


40分バスに乗って私が降りる時も
そのお母さんはまだ眠ったまま乗っていった。
あんな小さな赤ちゃんをこんな長時間
連れて出かけなければならないなんて大変。
近くに預かってくれる人がいるといいのにねぇ・・・
預かってあげたいけどなぁ。
でももうこんな小さな体抱くのは怖いかもしれない?
あの小さな小さな首、鞭打ちになっていないかしら?
今晩あの赤ちゃんは興奮して泣き続けるかも知れないなぁ・・・