鼻の高さ


お教室の仲間と朗読を聞きに行った
今日の楽しみは仲間のお一人が以前
お教室で挑戦したことのある
芥川龍之介の「トロッコ」をプロがどんな風に読むか?
本日読むのは男性の60代と思しき俳優さん


   


会場にお一人が凄い鼻声で現れた。
「ちょっと色っぽいけれど・・・風邪?」
「完全に風邪よ、医者へ行ったら抗生物質出された・・・
 あなたの鼻も風邪?」
「いや、私のは鼻炎っぽい
 それにしても凄いよ、どこにこんなに鼻があるんだろう・・・
 ってくらい、この春は鼻をかめたのよ・・・
 お陰で絶対2ミリは鼻が低くなったね・・・」
「まさか!そんなことあるわけ無いわ」
と、余りにまじめに返されたので、私は声を失いました。


でも、何度も赤むけになって・・・皮がめくれたんですもの・・・
小学生の時から鼻炎でしょっちゅう耳鼻科通い
通算・・・55年?
鼻のこと忘れていた時期もあったけど
かむのに使ったちり紙・ティッシュは数知れず?
むけた鼻の皮の量も計り知れない
・・・だから、鼻炎じゃなければ・・・
どのくらい
私の鼻は高かったか・・・それこそ計り知れない!


最も父は
「よちよち歩きの頃、顔から突っこんで、よく転んだが・・・
 何故かおでこと顎の先に泥が付いた・・・」
あー、その先は言わなくていいから、もっとも、
「そんなに鼻をかんだなら
 鼻をつまんで引っぱっていたはずだから・・・
 かえって高くなったんじゃないか?」
と、言った奴がいたっけ


「トロッコ」は期待以上に?素晴らしかった!
絶対私この人のファンになろう!
「彼は余り朗読しないわよ・・・舞台の方が多いの」
昔からのファンだというオバサンが教えてくれた。
「舞台も小劇場だったり、地方だったり・・・それでも行く?」
と、もう一人の昔からのファンさん
「いえ、朗読だけで・・・」
芥川龍之介さんは短編が多いせいか朗読の教材に使う人は多い
でも、トロッコは・・・トロッコに限らず?
芥川さんは男の人の声の方が似合いそうだな・・・結論!