浅草物語


民藝の仲間の会に入会しました。
2万円で年5回の芝居が見られます、パンフ付きで。
このお芝居は7千円ですから・・・凄くお得です!
入会して選べる日にちの少ないのに驚きました。
それに席も選べません。
メリットもあるけれどデメリットもね!って感じ?
でも、今年のラインナップはとてもいいのです。
それを確認したから入会したのですけれど・・・


 


今月は東京藝術劇場での「浅草物語」
浅草と付くだけで私はもうワクワクです。
浅草で母が誂えてくれた着物を着ていそいそ出かけました。
一緒に行った友人は和裁の先生
彼女は良く着物を着るので、もしかしたら彼女も?
と、思ったのですが、彼女は帯で仕立てたジャケットでした。
春めいて凄く素敵な二人連れでした?
おまけに劇場の前の桜は見ごろの満開!


 


  


千束町・田原町などの今はもう無くなった町名が
耳に悲しく響きました。
市谷に住んでいた時に古い町名が
ちゃんと残っているのに驚きました。
何故ここは残せたのに浅草は残せなかったのでしょう?
ただ懐かしいでは済まない、いろいろな
歴史にも関わる問題などもあるのは確かですけれど?
明治大正の物語等を読むと、とても残念におもえるのですが・・・


戦前の浅草
私が生まれる前の浅草
こんな雰囲気だったのかなぁ・・・
不思議に懐かしいのです。
奈良岡さんのおりんさん、
日色さんたち市之進之の娘たち、
ロッコの女給さんたち、女役者さんたち
彼女たちの着ていた着物を食い入るように見つめてしまいました。


物語がとても心にしみて、
時代の雰囲気も、この先の時代への流れの予感も生まれ
庶民の喜怒哀楽の日常の情感がにじみ出ていて
ふうっとため息をついて
「楽しかったねぇ・・・」と、囁きあいました。