秋は着物?


先回のサークルで早々と(早すぎるでしょ!)
来年の春の公民館祭の出し物が決まった
くじ引きで受け持ちを決めたら・・・
私は一番少ない・・・たった3行だよー・・・が、当たった
楽っちゃ楽だけど・・・手応えがないと言ったら無いよー
衣装も今回は自由だという
「着物でもドレスでも作業着でもジンベエでも・・・」
安野光雅さんの故郷を書いた詩の群読
面白い作品になりそうだから、着る物は自由・・・と聞いたとき
紺の着物に赤い帯・・・と、閃いたのだ
戦前の津和野にはそのイメージ!と
でもね、3行にはそれじゃちょっと気張りすぎではないかい?
私って籤運がいいんだか悪いんだか?


春の話はアサッテでいいわね・・・
「明日は着物にしましょ」と、言われていたんだった
年に5回の民藝の友の会の4回目
早いものだなぁ・・・12月の1回で今年も終る
とにかくこの会のために今年4回目の着物を着る
出かける1時間前から準備を始めて
大汗をかいて着終えて、旦那に後ろを点検してもらったら・・・
背中心がずれていると言う・・・アァァァァ・・・・
やり直しだよ・・・帯も解いて・・・始めからだよ・・・
時間も無くなっていくよ・・・遅れちゃうよー
大汗どころか額から滝のような汗
今日は本当に秋か?
「なんだお前その汗は?」状態で着終えて飛び出した
こんな時はえてして?
途中で帯が落ちる?襟がはだける?裾が垂れる?
着物はサスペンスだよ・・・とでもとにかく間にあった!


すっきりさわやかに冷えた顔で着物を着ている彼女に
「着物で電車に乗ってなおかつ3時間も坐り続けるなんて
(今回は幕間が無くて短かったけど・・・ほっ)
 こんなスリルは他には無いよー」
ぼやいたらいつもどおり
「慣れよ!」
毎週一度は着物着て出かけろと言う
「でもね、家を出て歩き始めると・・・
 オバサンの目が刺さって来るんだよー
 頭の先からつま先までじっとり見る人がいっぱい居るんだよー」
「そりゃそうよ
 私だって着物を来ている人に会うと
 どんな着物にどんな小物を合わせてどんな風に着ているかチェックする
 それも勉強だし・・・とにかく慣れよ」

 
    
     
      


そんな風で始まった今回の観劇
もう笑えて笑えて・・・着物来ているスリルも忘れて笑った!
大滝さんの声はふしぎだねー
潰れるんじゃないかと不安を感じさせるのに・・・
ちゃんとしっかりメリハリつけて聞こえるんだ
おまけにちゃんと通うんだねぇ・・・これが
今回の見っけ物は・・・男3を演じたお兄ちゃん
これが又着物の着方が実にかっこよくて様になって姿が良いんだ!
粋なやくざだよぉ・・・笑えたけど・・・いい男だったなぁ
最後のほうの大滝さんと飲むところもだけど
らくだの葬式出すってすごんで走らせて
カンカンノウで出てくるところ・・・いや楽しんだなぁ
しっかし、こんな舞台も、いやこんな芝居もあるんだねぇ・・・
なんとも不思議な世界が奇妙に捩れて、ん?ん?ん?ふぅっ、ん!
いや、みんな生きてるじゃん!
それぞれの自分をさ!