真下城


高校の時同級生に真下(ました)さんがいました。
だからタクジローが真下(ました)城と言った時
当然疑いもしませんでした。
そんな事より「えーまたかぁー、このクソ寒いのに・・・」でしょ?


5時過ぎに家を出たら直ぐ雪になりました。
「えー、群馬は絶対積もっているよー、止めた方がいいんじゃない?」
でもタクジローは行く気十分
抵抗するだけ無駄なので、到着するまで
英気を養うべく眼を瞑りました!



大体こんな道歩きたがる女性ってこの世に居ます?
この日結局雪は途中ちらついただけで影響はなかったものの
頬はぴりぴりに凍えて引きつるし
タクジローは機関車のような白い息を吐いているし・・・


登り口が見つからなくて同じ道を何往復かして、訪ねた人に
真下城は「ましも城」だと登城口と一緒に教えてもらえました・・・
登城口は教えてもらっても登城道は教わらなかったので?
この登城は私にはとても困難でした!
タクジローは道なき道を選んでくれたので?


ここ何度かの登城で杉山の荒れに気が付いていましたが
この日の真下城はその中でも最悪!
山道が荒れ放題に荒れているという感じ!
倒木をよじ登ったり、跨いだり、這い潜ったり
蔓に引っかかって転んだり・・・
優しいタクジローは
「俺は平気なのに君が大変なのは、考えたら
 足の長さと強さの違いだな?
 俺が登れる足場までお前の足は届かないんだな?」
今頃気が付いたのかよー!


こんなおまけがなかったら、
こんな荒れ道、付き合うはずないでしょう?



なかなか上等なおまけでした。
タクジローも満足!私も満足!な、群馬行きでした。
それにしても栃木も群馬も山の健康を心配して欲しいな。