三社祭


今年もこの時期がやってきた。
三社様の氏子として育った私には
祭りと言えば三社祭
娘っ子の頃までは神輿を担いだ。


結婚して浅草を離れてからも
子どもを連れて祭りにはよく帰った。
子どもらの祭り姿は
親の欲目?さすが浅草っ子の血筋?
格好良く似合っていたよ〜


それも遠い記憶になったが、
ようやく東京暮らしに戻ってからは
やはり浅草を離れた親と祭りには浅草へ帰っていた。
今年も父はとても楽しみにしていた。
本来なら昨日から上京して
今夜から繰り出すはずが・・・
熱を出したと言う。


「先日の寒い日にやられた!」
「今年の5月は不順だ!からねぇ?」
とは言ったものの、
その科白、ここ数年の季節の変わり目毎の
お決まりの挨拶になっているような気がして
世界中が住み難くなっている?
「熱は下がったがだるくて咳がひどい。
残念だが今年は見合わせる。」
そうだね、85歳だもの大切にしてもらいたい。
「ま、祭りは逃げないからまた来年があるわ。」
「今年でこんなじゃ来年はもう一つ年を取ってしまう。
もう行けないかも知れないなぁ。」
本人は悲観している。
さて、何とか元気奮い立たせてもらわなくっちゃ!


風邪が治れば銀ブラでもしよう、お父さん!