迷い


風呂にのんびり浸かりながら
アラッ?こんなにのんびりしていられないんだ。
そろそろ準備に取り掛からなくっちゃ!
と、それでものんびり湯船で
持っていくあれこれのものをカバンに詰めるシュミレーション。


途端に頭の中に一つのイメージ
去年ウィーンに一緒に行った友人は
毎晩風呂上りに口をきっちり締め上げた
不透明なビニール袋をゴミ箱に一塊放り込んでいた。
毎晩なので
「何を捨てているの?」好奇心!
「下着と靴下!
捨てるものを取っておいて海外旅行の時に使い捨て。
汚れ物を持ち帰らないで済むし、
荷物は減っていくし、一挙両得
あ、引き出しも片付く・・・3得だ!」


凄い!頭いい!


けれどまたもう一つのイメージも頭にある。
母が亡くなって後片付けをしていたとき
母の下着の引き出しは見事だった!
綺麗な絹とレースの塊で・・・
そのとき思い出した!のだ


「何時どこで倒れるか分からない年になったから
外側は何を着ていてもいいけれど、
下着だけは綺麗な美しいものを心がけるようにしたの。
何かの時に家族も私も恥ずかしく無いようにね。」
お母さんは実践していたんだ!


さて、湯船の中で
私もあの時の母の年齢に限りなく・・・近い!
「ハテ?
彼女の頭を取るか?
母の矜持を取るか?」


う〜ん。。。う〜ん。。。