きらきら


毎日が重いと思うことがこの年になって
あるとは思わなかった
若い時なら夢中のうちに必死のうちに
なんとかしのいでもいけたのだろうけれど
出来る体力も頭もうすぼんやりになっていて
身体と頭の中だけで右往左往している様な…
何もできない


それでも、時に
ありがたいことに
本当にありがたいことにキラキラしたものを頂ける


おばあちゃんだってわかるかしら…
心配を多分顔にはりつけて、部屋を覗きこむと
向こうの方でぱっと輝く顔がある
保育士さんの手を振り切ってかけてくる…
私の手の中に飛び込んで夢中でしがみつく
抱きしめて、抱き上げると…満面の笑顔がある
ああ…きらきらしている


顔を出す
そうするとわっと笑顔が広がる
おばあちゃんなかなか会えないね
毎日来られるといいのにね
何して遊ぶ?
次々に、速射砲のように…明るい声が飛んでくる
抱き上げることはできないけれど抱きしめている
ああ…きらきらしている


なんてありがたいことだろう
顔を見て、触れられるだけで、こんなにありがたい
お宝だ!とおもう
ありがたくってたまらない
こんなにキラキラしたものを、わたしなんかに
ありがとう、ありがたい!!