かあちゃん


昨日だったか一昨日だったか
朝日新聞の「ひととき」欄に
かあちゃん」についての一文が掲載されていた。


かあちゃん」という言葉を聞くと条件反射のように
思い出されるシーンがある。
彼女とクラスが同じだったのは、あの先生の時だから・・・
確か、小学4年生の時だったと思う。
あるクラス参観日の日、参観の授業が始まると
クラス中そわそわして後ろを振り向いては
自分の母親が来たか確かめていた。


彼女もそうしていたのだろう
いきなり大きな声で「かあちゃん、ここここ!」と
後ろを向いて手を振り回したのだ。
皆母親を待っていたけれど、来た母に向って
にっこりしたり、さりげなく合図をしたりはしても
あんな大声を上げる子は居なかったから
教室中が「ワッ!」と沸いた。


お母さんは困って身を縮めるようにぺこぺこ頭を下げながら
「すいませんねぇ、かあちゃんだって、躾けがなってなくって」
と、言った後娘に向って
「こらっ、人前ではお母さんて呼びなさいって言ってるでしょうが・・・」
そこでまた教室がどっと笑い声で包まれた。


先生はにっこりして
かあちゃん、僕も好きですよ
 いいじゃないですか、かあちゃんって」と笑いました。
先生も花川戸の方でしたから・・・


不思議なくらい、今も目の前に描けるくらい
ありありとあの情景が記憶に残っています。
私の参観日はいつも母ではなく父でしたから
あの頃は気が付いていなかったけれど
ひょっとしたら凄く羨ましかったのかな?
と、新聞を読みながら考えちゃいました。


母は幼い弟二人を抱えて来れなかったので
いつも父が無理をして駆けつけてくれたのです。
あの頃は父親参観日などはありませんでした・・・
そうしてみると旦那はいつも「忙しいから無理だ!」と
子供の父親参観日に行かなかったけど・・・
私の父は本当にマメな有難い父だったのかも?


なんて思ったところに
友人からいつもの宅配が届きました。

全く彼女からの便は何故か母を思い起こさせるのですよ。
色々なものをいっぱい詰め込んでくれるからかな?
キュウリも紫蘇も写真に撮る前に食べちゃったけど・・・
自家製の無農薬なんですよ!
有難い!