鶴岡城


5月の城廻のハイライトは鶴岡城でした!
鶴ヶ岡城、大宝寺城、大梵寺城とも言うらしいのですが、
私にとっては海坂藩の城です。
私の記憶ではこの城を海坂城という名で
呼んでいた(書いてあった)記憶はありませんが・・・
その一点でこの城は日本人の心に残る
大事な城になったのではないでしょうか。



藤沢周平さんの膨大な作品をすべて読んではいませんが、
多分海坂ものはあらかた読んでいると思います。
朝日新聞社の出した「藤沢周平の世界」という
ビジュアル雑誌まで買ってしまって・・・
これは周平さん人気におんぶした
商業主義的企画以外の何者でもないって感じでした・・・


タクジローについて城回りし続けるなら
いつかは行けるとは思っていましたが・・・ようやく!実現!
遺構は殆ど無いということでしたが
到着しての第一印象は「美しい城跡!」でした。
満々と水を湛えた水堀には今が最高の緑が影を映し
つつじ、杜若が咲きそろい
 


人々が長閑に行き交う・・・
堀と柔らかな緑に覆われた土塁には桜葉の若緑
花の頃の美しさも伺われ、
最近ははこの型に整備された城址公園が多くて
それらと比べて特別に・・・ということは無くとも
市民の憩いの場として十分に機能して親しまれている感じです。




面白いことにこの城址の周りには
似合いといっても?似合わないとも言えない?
面白い建物が結構あるのですよ。
おまけに城址には工事中の一角があって
そこには藤沢周平記念館が着々と・・・
「来るのが一寸早すぎた!」



堀端の一角には私の大好きな短編「花のあと」の表示板が。
多分ユックリこの町を回ればいっぱい見つけられるのでしょう。
教鞭をとっていた学校には教え子による碑があるはずだし?
でも町を見る時間まではもらえなくて・・・
その代わり?
翌日、城から城へと回っている途中に、なんと!
藤沢周平生誕地」の案内板を見つけました。


 
それだけでも幸せな気分で鶴岡を後に出来た私です。
東北は美しかったぁ!