読書は趣味


つらつら顧みて思うに、
嫌いな厭な先生ほど影響力は強かったと見えて
そういう先生の影響が結構残っています。


小学校6年の時の「元国体砲丸投げ選手」が自慢の
巨大な先生はホント嫌な奴で、あいつのせいで
多分クラスの半分以上は運動嫌いになったと思う
「走りが基本、早く走れない奴は運動じゃ役にたたん!
止めちまえ、止めちまえ!」
だから大学じゃワンダーフォーゲル入ったっちゅうのに、
結局練習は走るだけだったし・・・
走る度、真っ黒四角なあいつを思い出しましたっけ、ウヘェ!


他に書く事が無いので仕方なく
「趣味は読書」で押し通していますが
中1の時の「のっぺらいやみ」は
「読書?生徒の基本だろう読書は!して当たり前
他に能は無いのか、能は?」
以来趣味欄に読書と書くたびに
真っ白長大なあいつの顔を思い出して・・・ウェーイヤァ!


高校に入学した時、親子面接があったのですが
その時も資料にされたのは
趣味欄に読書と小さく書き入れた自己申告書
それを見た先生が
「趣味は読書ですか?読書は良い!ボクもいつも読んでますよ。
この春休みは何を読んでいたのかな?」
石坂洋次郎さんの本を何冊も読んでいました。」
「あぁ、あれは君たちの年頃には面白いだろうね・・・」
私はいっぺんでその先生が好きになり・・・


ところが帰り道父に
石坂洋次郎は無いだろう!恥ずかしかったよ。
ヘッセやシュトルムも読んでいたろう?」
「だってとっさに出ちゃったんだもの。
昨日も読んでいたからだね。」
あの頃友人たちも皆「青い山脈」「若い人」
読んでいたけれどなぁ・・・青春といえば石坂洋次郎
今は読まれないの?


なんて事を・・・
久しぶりに「風が強く吹いている」なんて
青春スポーツ物の小気味よい本を読んだので
思い出してしまいましたが・・・読書って趣味といえますか?
スポーツを趣味と言えないもんで・・・