父のおしゃべり


先月は来なかったので、今月は一寸ユックリ
父は我が家に滞在して、歌舞伎を楽しんで帰りました。
今月は團菊祭とあって楽しみにして
昼の部と夜の部を両方見るのだと・・・
でも、一日通してあの狭い歌舞伎座の椅子に
座っていられるものじゃぁありません。
というわけで、今日は昼の部、明日は夜の部
ついでに両方の日に軽い銀ブラなどもして
残りの時間は娘に歌舞伎伝授?
歌舞伎に関する思い出話をたっぷりして
「一か月分のおしゃべりをした!」と、帰りました。


この頃父は人と話すことがなくなったので声が嗄れるのです。
今年の初めに古典の先生が99歳で亡くなり、
先月は高校のときの親友が86歳で亡くなり、
毎晩電話で一時間も二時間も話していた姉も
90歳を目前に亡くなり、
もう一人近くにいる同級生も寝たきりです。
熱中しておしゃべりできる相手がどんどん減り
ご近所で声を掛けてくれるのはご婦人ばかり・・・


「男が長生きするものじゃないなぁ・・・」
が、最近の口癖ですが
母が生きていたらこんなにおしゃべりする父に吃驚?


私としては歌舞伎見物が再開して
「こんな楽なことは無いぞ!」と胸をなでおろしているところ。
「歌舞伎は実に楽しいなぁ・・・」
で、始まる父のおしゃべりは放っておいても
とどまるところを知りませんから・・・ただ聞いていれば良い!
ただ御蔭で?PCだけは父の滞在中
私に関しては埃を被っている・・・というだけで・・・