父上京す


15日過ぎれば梅雨も明ける!
と、思っていたのに・・・
どっぷり梅雨の最中に父がやってきました。
85歳で杖を常時持ち歩くとなると
雨の中の外出は出来るだけ避けて欲しいところです。
両手ふさがるし、雨の道は滑りやすくなるし・・・
心配の種が尽きないからです。
「気を付けてよ!」を何度も繰り返す私です。


今回はお芝居のチケットを買ってあったので
延ばすわけにも行きません。
母が亡くなってから芝居へ行くことがトンと少なくなりました。
先回の演舞場は「風の盆恋歌」でした。
今回は「京紅ものがたり」でした。
どちらもそこそこ楽しみはしましたが
はっきり言ってしまうと、父の感想は
「年を取って感動する心が鈍くなったのかもしれんが、
演舞場の舞台の質も落ちたものだなぁ・・・」慨嘆!


「風の盆・・・」よりは今回はずーっとまし!と、私は思います。
あれは脚本が全くなっていませんでした。
マァ、外野席評論家は何でも言えますけどね。
全くまとまりが無くてどうでもいいだらだら話でした。
風の盆の「胡弓の音色だけが救い!」って感じでした。
今回は話の筋が単純明快な分、分かり易くて舞台も纏まりました。
女の何十年がテーマですから、しょうがないんですが
ナレーション(長すぎない?)で数年ずつぶっ飛ぶのが・・・
「その飛んだ年月をどう過ごしたのか知りたいな!」
マァ、でもこれで仕方ないんでしょうね。
ただ口跡がいいのが小米朝さんで次が文珍さんだなんて・・・。
十朱さんは10代の娘の山形弁がだみ声で
40代の京弁が甲高いっていうの・・・反対じゃないかなぁ?
一日二回公演で間が2時間も無い・・・みたいじゃ、
声に無理が来てるんじゃないかなぁ・・・「故郷」の歌なんかねぇ・・・
舞台は当たり日!はずれ日!があるからなぁ・・・


今日も雨。
銀ブラは諦めて、伊藤若冲展へ出撃。
思った通り!雨で人でも少なく、ユックリ見てきました。
これなら上京した甲斐は一応あったでしょうね。