今月の民藝


年に数回の着物の日って、感じですね
今年も押し詰まってこれが今年最後の芝居見物
題も「12月」
舞台にはこたつもあって、ストーブもあって
火鉢もあって・・・子供の頃の我が家を思い出した
といってもこの舞台は昭和初期、大恐慌時代
私はまだ生まれていない



いつもながら、よく出来た舞台
民藝の芝居を見に行くようになってはや3年
2・3余り面白くないなぁ・・・というのがあったけど
殆どは楽しく見て、満足して帰ってきた
ところが今日の舞台は・・・
う〜ん、なんていったらいいんだろう?
舞台そのもの、物語りそのものより
俳優さんに・・・困ってしまった
民藝の顔をずらりと並べて豪華!がうたい文句?


だけど・・・みんな
その役にはどうしたって見えないんだもの
多分大学は出たものの・・・と言う時代
就職しないとう帝大卒の学士様・・・
本当は20代半ばからせいぜいで後半のはずでしょう?
という青年の顔がおじさん
どう見たって40は過ぎてる・・・っていうのに・・・
幾ら上手な俳優さんだって無理はあるでしょ?
どう見たって60歳はとうに過ぎている・・・って顔に
「就職なんとかしてくださいよ・・・」って言ったって、実際
「ご苦労様でした、余生は和やかに」ってところでしょ?


している役よりどう見たって2・30歳は上でしょ?
っていう配役ばっかり(でも無いけれど)
なんかしらけちゃって共感できなかった・・・
心の中でぼやきながら帰ってきて、パンフ読んでいたら
「初演の時と同じ役を・・・工夫して・・・今回は・・・」
みたいなことを書いている役者さんが何人も
そりゃ、駄目じゃん、無理あるはずじゃん


いくら騙すのが俳優さんだとしても
そこまで顔はごまかせない
NHK大河ドラマでこの配役反対でしょ
信長より家康が老けてる!みたいな事もあるけど
舞台でアップを見せるわけじゃないけど・・・
オペラグラス持って行った私が悪いの?って問題か?


演技力でカバーできるのって・・・
そういえば大昔、歌右衛門さんの晩年の花子見て
うわぁ無理だ!って思ったら
次の日書評で「至芸!」と褒めていたので・・・参った
私は至芸には向いていない?