2020/4/3
暇に任せて読書感想録から
うーん、「メインテーマは殺人」は「アクロイド殺し」を
うまい具合に裏返しの下敷きみたいにしているね感もあって
なるほどねぇ~面白い!だった.
テレビで活躍している人の現実感が面白くて…何だろう?
内実覗きの面白さ・既視感・知ってるわ、へええ感、くすぐられる嬉しさ…
そう、くすぐられた。
そして「カササギ殺人事件」上下
この作品は入れ子的なスタイルが凝っている。
入れ子、そう書くしかないよ。この作品の構造は…
こけしやロシア土産じゃあるまいしとは思うけど。
最初の冒頭に入れた一章から、うーん何が始まるんだろう感がてんこ盛り…
それで既視感たっぷり描写の殺人事件が解決される…と言うところで、
え?だもの。…へぇ~そういう方向なの? 意表を突かれた!
驚きに満ちているけれど…これどうなんだろう?
読んで本当に楽しかったかな? 気持があわただしくなったよ。追われた。
いやだいやだ、ここに至ってこちらはこちらなりに考えてるのに
この引っ張りはなんなの?
手が込んだ分、醍醐味が減じるんじゃない? だいじょうぶ?
あの冒頭の…編集者による第1章がやっぱり曲者だったよ…。
気にはなるのでどんどん読み進めてはしまったのだけど…
振り返り振り返り読まなければならないものだったよ。
気分がごちゃごちゃしてしまった。
だけどこういう表現で書きたくないけど…‛がっつり’読んだ感。
解説まで読んだら、解説者が「入れ子構造」と書いてた。
だよね、そう言うよね。ふっとおかしくなった。
この作品、もう一度ゆっくり読み返したいけれど、今はね…今は忙しい!
この作家さん、あとは…
ホームズのパスティ-シュを読むか、
子供向けのスパイものを読むか…なんだけど、
なぜかコナン・ドイルさんに悪い気がして
他の作家のパスティーシュものは今まで読んでこなかったのだ。
さて、どうする?