ひと休み

2020/3/31

 

夜中に色々考えていたりするけど

実際のところ、読む本がありすぎて…

父が死ぬまでに読みたい本を全部読めそうもない…と

言っていたのは90歳だったけど

私も今懐かしい本を読み直している暇がない

ホロヴィッツさんと小野不由美さんに特化して…

…そう思っている間に

図書館に予約していた本が入ってくる

この本も百人以上待ちだったから、おろそかにはできぬ

というわけで一日

小川糸・作「ライオンのおやつ」を読んだ               

小川さんの小説は折に触れぽつぽつ読んでいる。

食堂かたつむり」「喋喋喃喃」「つるかめ助産院」

「つばき文具店」「キラキラ共和国」

いい作品群だと思っている。

しかしいまいち好きな作家とか大好きな小説とはならない。

この作品も一気読みだった。

一気読みできる作品というのは

素晴らしく心惹かれて…と言う場合と

非常に読みやすかったからという場合がある。

小川さんの作品はいつも後者である。

実に口当たりがいい。

泣けもするし微笑みもしやすい。

このしやすいというのが問題なのだ。

そしてそのほどもうまい!

うまいねぇ!

ツボを見事に穿っているね。

そうこの穿っているね…が見えるので…

読みやすいし丁度いい読み物になるぞ…と、

こちらも確信犯的に手軽な癒し作品として消費してしまう。

もったいないような気がしている。

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この作品については、最後の残った家族の描写が蛇足だった。

ほどが過ぎた!