今月の民芸


「夏・南方のローマンス」
なんでだか自分でも不思議だけれど
私はこの芝居を知っている
1987年の初演を見ているわけでもないけれど
新聞書評か何かを読んだんだろうな
多分今の民芸の中堅さん4人の芝居になるのだろう
きっと緊密ないい芝居が見られるのだろうな。。。
そう思いながらも、実は気が重い
二回続けて戦争もの
前回の真夜中の太陽も第二次世界大戦が背景でしたし
今回の作品はそれそのもの!


 


語り継ぎましょう…
ということの意義はものすごくわかっているのだけど
戦後世代で焼け跡の記憶も全くない私たちが
見てきたように語り伝えることはできないから
こういう作品を見に行くことで…代償行為?
しているようなつじつま合わせがなんだか心苦しい
で、見た私たちは何をどう次世代に語れっていうの?
忸怩としちゃうじゃないの…


それに何より
やっぱりお芝居を見に行くという行為は
やっぱり楽しみを見つけに行きたいということにとどめをさす
江戸時代、中村座森田座に詰めかけた庶民と
同じ気持ちが芝居を見に行く気分の底にどんとある
だから民芸…大結構!なんですけれど
ちょっと取り上げる戯曲にバラエティを!


前回は若手の成長を
今回は中堅の成果を
確かに応援する気持ちにある満足感はあるのだけど
そして確かに大幹部の若ぶりばっかり感心しても居られないし
う〜ん!


というわけで?
着たい!着たい!と思っていた着物
二日続きで着れました(笑)