バレエ映画


小学校の低学年の頃、3年かなぁ?
近所では仲良し3人組みだねと言われていた
くみちゃんとふぃーたくんとわたし
女の子2人の中におとなしい男の子が1人
学校から仲良く3人で帰ってきて、4つ角で別れ
ランドセルを家に放り込むと・・・また4つ角で会った


「誰んちで遊ぶ?」
「ふいーた君ち!」
2対1なのでいつもふぃーた君ちで遊んだ
親たちは3人で庭で遊んでいると思っていたが
本当は倉庫の上の物置に居た
3人並んで壁に寄りかかって坐り漫画を読んでいた!


ふぃーた君には年の離れた大きなお姉ちゃんが居て
物置はお姉ちゃんの山のような漫画置き場になっていた
くみちゃんにとっても、私にとってもそこは天国!
私の家は漫画禁止だったから・・・
おとなしいふぃーた君も一緒に
女の子の漫画をいっぱいいっぱい読んだ
あらかたが・・・
バレリーナーとフィギアスケートの漫画だったような?


現実はバレエにもスケートにも縁が無く
バレエ見たさに日生劇場でアルバイトしたくらい?
今はバレエ映画は見逃さないようにしてる・・・くらいかな


年末慌しい中、旦那が忘年会で夕飯のいらない日に
渋谷まで「パリ、オペラ座のすべて」を見に行き
新年もまた、旦那が新年会で夕飯のいらない日に
渋谷まで「ベジャール、そしてバレエはつづく」を見に・・・
そんなに遠くはないのだが渋谷はやはり億劫
何で銀座辺りでやらんのかねぇ・・・ぼやきながら
渋谷へ行くとなると時間がたっぷりないとねぇ・・・


 


そしてバレエ映画を見ると
くみちゃんとふぃーた君を思い出すのだけれど
不思議にあの二人と仲良く遊んだという気はしない
だって物置での漫画三昧がふぃーた君のお父さんに見つかって
物置立ち入り禁止になった時が
四つ角での再会の慣わしが消えたときだったんだもの・・・
その春にはクラスが変わって・・・会わなくなって・・・
あれは・・・不思議な・・・ほんの一時の夢だったような・・・記憶