秋は旅


春、暖かくなり始めると
体がウキウキしてきて軽くなり
何処かへ行きたい気分が高まってくる・・・のがパターン
けれどこの頃は暑さが収まってほっとすると
旅へ出たいなぁ・・・と思う
その旅は身体のだけとは限らない
心の旅もあっていいと思うのは・・・青いねぇ・・・まだ?


旅へ出て日常から離れると・・・
「なんといっても一番良いのは
 旅の間ご飯を作らなくても済むもんねぇ・・・」
と、道東を旅しながら夕食にジョッキを上げる度に女達はうなずきあった
日常と違う景色の中に居るからなお更それが嬉しいんだね
旦那が居ないから今夜は夕飯作らなくていいんだ・・・
っていうのと嬉しさの度合いが違うもん、同じヤッター!でも


 
 
 


日常と違う景色は心を生き生きさせる
湿原の中細く光る流れを追っても
広くて果ての無い空の雲から天使の階段が降りてきても
霧が流れただけでも、鹿を見つけただけでも(2回も)
湖の色が急に変わっても、波が岩ではじけても
ゴツゴツした岩の隙間からの硫黄の匂いにむせても
白樺だけかんばの柔らかい黄色の道を走っても
根室の先の絶対!日本の嶋々を見た時も(虹も架かったよ)
あぁ〜と私の何処かがひょんと跳ねる!
それだからアイヌムックリなどの演奏を聴けば・・・
ピョンヒョン跳ねまくるさ!

 


旅はいいなぁ・・・行き先が北海道ともなれば
懐かしさは満ちてくるし・・・美味しい物は盛りだくさんだし
蟹なんか一心に穿り出していると充足感満点
鯨のハリハリ鍋なんか京都のと比べれば豪快感満点
明日も旅の空だと思えばもう幸せ感満点
これで絵でも書けたら最高だよ・・・と、海を山を峠を湖を見る


自分では描けないので、誘われるまま
絵を習っている友人の成果展を見に行ってきた
やっぱり秋だね?・・・旅先の絵が圧倒的に多かった

   



美術の秋・行動の秋・食欲の秋・蠢く好奇心の秋