ご近所さん


この地へ移り住んで早二年
晩生の私にもご近所に知り合いが少しずつ出来つつあります。


前から遊びにおいでと何度も誘ってくれていた方が
ちゃんと日にち打ち合わせましょうと
お電話を下さったのでお宅にお邪魔しました。
実際お邪魔だと思ったのは
ご主人がいらっしゃるのが分かっていたからです。
家の旦那に
「私も友達を家に呼んでもいい?」
「1・2時間ぐらいだったら部屋に引っ込んでいてやってもいいよ」
自分の友人は酒を出すから1・2時間じゃ済まないくせに・・・
女がおしゃべり1・2時間で切り上げられるはず無いでしょ・・・
付き合うのは厭だよ・・・
なんていう経緯があったからですが。


「ううん、家の旦那もあなたと会うのを楽しみにしている。
 絶対話が合うもの、趣味が同じでしょ、同郷でしょ。」
そうでした!
上野生まれのご主人に浅草生まれの私、近いっちゃ近い!
私の高校の直ぐお近くのお生まれでしたが・・・
でも残念ながら75歳!一寸時代が?


でも趣味は海外旅行に映画・音楽鑑賞と確かに同じ!
1・2時間ベルリンの壁の崩壊前と後の旅行の違いに付いて
おしゃべりに熱中して、
「一寸失礼して床屋へ行かせて貰います」と消え、2時間後に
「一寸飲んでくるからごゆっくり」と電話が入って
奥様はにっこり!「あなたもごゆっくり!」


いやいや、凄いな!
連携プレー?いいコンビ!
「優しいのねぇ!ご迷惑かけちゃったわ」
「ウン、優しいのよ・・・私がユックリおしゃべりしたいの分かってるから」


夕方私が帰る時、奥様も
「どれ、わたしもお店のぞいて、連れて帰ろうかな・・・」と
立ち上がれました。
「息が合っているなぁ!仲がいいなぁ!」
人生の先輩夫婦にいたく感心しましたが
「あの人がいい人だからよ!」と軽くいなされました。
仲のよいカップルを見るのは本当に気持ちがいいものでした。