泥沼


映画の連荘なんかしてしまうと
それも違う映画館で見てしまうと・・・
つごう・・・?何本もの予告編を見てしまう。
すると当然
「これ見よう!」
「これも見なくちゃ!」
と、ずるずるずると連鎖の泥沼!


もっとも予告編を作る会社で予告編を作っている友人のお嬢さんは
時々どうにもならない映画があって
「乏しい良い映像を全部予告編につぎ込んでしまう場合がある」
「予告編の方が本編よりしまって出来がいい!」
とか言っていたよーと、友人が言う。
そんなの予告編に釣られて映画を見に行った私の方が
良く分かっているさーとは思っている。
だけど釣られる。
永遠に私は釣られるんだろうな!


「いや、この秋も見たい映画が豊作だ!」
と今回もこれもあれもと思いながら見ていたのだが
珍しいことに「これはいいな、うん、見なくていい!」
と、思った映画が一本あったのだ。
大体がそれ自体私には稀有のことだ。
それなのに早々「これは降り!」と決めた予告編の終わりに
なんとあのアンソニー・ホプキンスがぁ〜・・・・・
えぇーこんな映画にぃ?
じゃあ見なくちゃならないんじゃないの!
という訳で結局は全部「見たい!」になっちまった。


念のためにこれは見よう!と思って映画館を出てきても
結局はその何分の一かを見られればめっけものなのに
その貴重な本数の中に予告編で「降り」と思った映画を
入れなければならないのは辛い。


で、予告編の誘惑の連鎖の泥沼は
見る映画を決定する私の心理葛藤の泥沼に転じるのだ。


暇だと思われているのに
あーもっと暇が欲しいよーと思っているのよ。