3本足


さて、うろ覚えですけれど
「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足のものは何だ?」
という難問を出したのはスフィンクスでしたっけ?
出されたのはさて、誰だっけ?
オイディプス?テーセウス?イアソン?ヘラクレス
オデッセウス?と、英雄の名を並べている有様です・・・
これだから年は・・・


さて、昨日は久しぶりの4時半起きの5時出発の
群馬の城廻でした。
流石にこれだけ早く出るといっぱい回れます。
私は眠くて眠くて、それでも頭が妙に白ざめて?
眠れもせずに、最初の城 小幡城到着
平城で只今整備中でここは問題なく登城クリア!
問題はその背後にある本城国峰城でした。
林道を登って「対向車が来たらどうするのよ?」道。
城入り口の表示板にはここから「悪路」と「熊出没注意」
車を降りて薄暗い細い道を登り始めましたが
「杖買っておこうと思ったのに又忘れた!蜘蛛の巣除けにもな。
熊避け?鈴、お前持っていたろうあれも忘れた!」
10分余り登ったところで道が無くなっていました。
土砂崩れですっぽり無くなって崩れそうな崖だけ!
下の村落でお会いしたおばあちゃんは
「おあいにくなことですなぁ・・・誰ももう行けません
ああ、熊・・・足跡があっただけです。」


次の松井田城はその国峰城よりももっと高山
しかも登り口からヒドイ蜘蛛の巣だらけ(誰も行かんのよ!)
夏は蚊・秋は蜘蛛の巣と熊・・・城廻りは危険?と背中合わせ!
手ごろな棒を2本拾って、「巣払い・杖代わり」と
旦那に押し付けました。
「いざという時はこれで熊も追い払ってね!」
急な登りのすべりやすい連続坂道!
連続竪掘の底はすり鉢状
スキーの上級コースより危険とあって私はそこで棄権
旦那は私の杖にすがって滑り落ちて行き
その杖にすがって這い上がってきました。


それを上から見下ろし
件の3本足の故事を思い出していたのであります。
「いやはや我等も夜に突入したのか!」


朝はハイハイの赤ちゃん、人生の中ほどは二本足で
晩年は杖を突くから3本・・・・・答えは「人間」でしたね。


「私に杖を見つけてもらってよかったね?」
「ホントだよ!これが無かったら上がってこれなかった」
素直な旦那でした。
という訳で、その棒切れ二本、杖を買うまでお守り代わり?
車の中で又来週の出番に備えています?