雑煮


昔のような日記なら、真新しい1ページ目を広げて
新年の抱負から書き始めているところです。
え、もう九日?
新春のまっさら感も変わった?なら日記も変わった。
ブログ日記を書く人は皆ひとかどの作家のように
死後or生前?公開されるのを承知?で書かれた日記みたいなのを
生中?毎日公開しているわけだ・・・不思議な世の中・・・・


元旦に夫とお雑煮を食べていた。
「うまかったなぁ、やっぱりお雑煮だけは故郷の味が最高だね。」
・・・


そういえば結婚した最初の正月、姑は
「今年のお節は皆任せるでね。おまんの家のお節でかまわんからね。」
と言って、本当に全部任されたけれど、
お雑煮だけはこうやって作ってなと教えられた。
しかし夫がここ十数年食べている雑煮は
本当は姑の教えてくれたものとはかなり変わっている。


姑の雑煮は
つゆの素を薄めてザク切りにした白菜と餅を
交互に重ねて鍋に入れて煮込むだけのとてもシンプルなもの。
白菜と餅がしっかり絡み合って煮汁が白濁した物を
大椀によそって削り節をたっぷりかけて食べる。
大おばあさんは
「うちの雑煮は元々は白菜でなくお玉菜だったが母さんが変えたん。」


私の実家の雑煮は花人参、焼き豆腐、鶏肉、椎茸の清汁を
別に昆布出汁で煮た餅に三つ葉と共にかけるあっさりしたもの。
正直、私もこの故郷の味がやっぱり好きだ。


で、今私が作っているのは
お玉菜の方が好きだという夫のために元々のお玉菜に戻し、
お玉菜と椎茸と鶏肉を鰹節出汁のお清汁にして
別煮(チン)のお餅を鍋で少し煮込んで・・・という折衷案?


結構?変わっているのだが・・・?
しっかりした鰹出汁の雑煮の上に
鰹節削りを山盛りに乗せて美味そうに食べている。
「汁がもっと濁って餅がもっと溶けてる方がもっといいな。」
「私はもっと澄んでいる方がいいな。」
そういえば夫のお父さんもお玉菜を白菜に替えられても
何も言わずに食べていたんだっけ。
姑の実家がひょっとして白菜だった?


大おばあさんのお玉菜って東京の小松菜の様ですが・・・
姑と食べる時には勿論白菜の元の?お雑煮にしています。