歌舞伎復活


夏の間健康が思わしくなくて逼塞していたせいか、
9月の東京訪問がよっぽど楽しかったせいか、
月に1度と決まっているから、
今月の訪問日が来ただけのことだが、
先回の上京から2週間余りしか経たないのに、
父が月曜日にもう上京した。


先回の第一目標は「白野弁十郎」だったのに
「狐葛の葉」の演目につられて行った歌舞伎座の方が
楽しかったと見えて、帰ってから父の電話は
「歌舞伎楽しかったなぁ・・・」
歌舞伎の思い出話満載!


母が大好きだったので、父の退職後は毎月の歌舞伎座通いが
二人の趣味だったのだから、
思い出話がいっぱいあるのは想像が付くが、
驚嘆すべきはその記憶力だ!


「○○の演目は先々代の○○の演じた誰それが実に良かった。」
「あれは○○の初演だったと思うが、実に初々しい好演だった。」
「○○を始めてみたのは旅興行の○○座だったが・・・」
といった具合で尽きないどころか
父が17歳の時に亡くなった、やはり歌舞伎好きだった母と見た
歌舞伎のことまで記憶していて話してくれる。


そんなわけだから、今回の目的は「伽羅先代萩
11月顔見世大歌舞伎だ。
私も京都の南座で12月の顔見世を過去3回見ているが、
東京の顔見世は初めてだから楽しみ!
何度も「先代萩」を見ている父も「通し」は初めてだそう。
「以前見たのとは「飯炊き」の場が大分違っていたな。」
「「評定」の場がちょっとだれたね。」
などと感想を話しながら帰宅して、疲れただろうに
「明日は「上海の伯爵夫人」を見よう。カズオ・イシグロだからな。」
そして今日はこれから知人に頂いた招待券で「森昌子ショー」
都はるみさんか石川さゆりさんの方がまだいいな。
鮫島ゆみこさんか中島唄江さんだともっといいけどなぁ・・・」
と、父の趣味も偏っている?変?
精力的な父を見るのは嬉しいけれどねぇ・・・なんと今朝から私が


腰痛!


父と暮すと食べ過ぎになるのが難点・・・また太ったんだ!