SOS


昨日能天気に
「山口逢春展、葉山で始まるでしょう・・・
って言っても10月の終りからなんだけど・・・
お父さん近いから忘れないうちに教えておいてあげようと思って・・・」
と父に電話入れたら、
「丁度良かった、電話しようと思っていたんだ。」
「あら、なにかあった?」
「膝が動かなくなった。」
「痛むの?お医者さんへ行った?」
「昨日注射してきた。当分シップ。安静。」
「診断は?」
「老人性変形膝関節症」
「お墓参り歩きすぎだったのかしらねぇ。」
「それはないだろ、とうとう来たって感じだな。」
「買物できないわね?」
「それだ!冷蔵庫も冷凍庫も空になって心細いんだ。」
「明日買物に行くわ。」
「そうしてくれるか?助かる。」


まずい事に、隣に住む弟一家は
1週間の休みが取れたと京都に旅行中。
ソリャ、心細いわ・・・!
父からのこの5年で2回目のSOSです。
でもとうとう来たか!という不安も頭をよぎって・・・
今朝一番で父の好物やら頼まれ物やら
当分の食事が出来るように冷凍食品・飲み物etc.
大荷物を抱えて出かけていきました。
夕食用には大好物の富山の鱒寿司
有楽町で途中下車して富山館で買いこんで。


冷凍庫が埋まりジュース類も冷蔵庫に並ぶと
「これで数日は外出しないで済むと思うと安心だ!」
「今度医者は何時行くの?」
「3日に来いって。」
「付添おうか?」
「いや、痛い日でも一人で行けたんだ、今は痛くないから。」
「でも痛くないのは注射が効いているからだよ。
当日痛かったら遠慮しないで呼びなさいよ。
最初が肝心。無理しないこと!」
くどくど念を押して6時過ぎに帰ってきました。家に着くと八時過ぎ。


片道2時間!
往復と買物でくたびれた私は父の強さに?改めて脱帽です。
毎月この道のりを一人で出かけてくるのは
85歳になる父にはどんなにか応えていたでしょうに。
母が亡くなって翌年、私が東京に帰ってきてから、もうこれで
5年間、毎月通って来てくれていたのですから。


今度は私が通う時が近づいてきているのでしょうね。