固定観念?


今日いつものスーパーではなくて、
ちょっと離れたスーパーまで散歩を兼ねて出かけました。
梅雨で出かけるのが億劫なこともあって
少々?お腹の重たさが気になります。
まぁ、ほんの気休めです。
それでもいつもより3千歩稼げるし・・・(泣ける)


そしたら、夾竹桃の生垣がもう濃いピンクの花を
いっぱいつけているのを見ました。
「アァ、夏だなぁ!」
蒸し暑い午後でした。
夾竹桃は真夏のぎらぎら太陽の下で輝く印象があります。
そして私はこの花が大嫌い!
白花はまだ許せるけれど・・・


以前は暑苦しい花だという印象はあったのですが
ここまで嫌いではなかったんですよ。
でも何時だったか読んだ本
もう題も誰の作品だったかも覚えていないのに
その1節が頭の中に刷り込まれてしまったんですね。
原爆の後の広島を描いた作品だったと思います。


「原爆跡地に(何もかも焼け爛れた跡に)
夾竹桃の花が真っ赤に燃え盛っていた。」
というような文章だったと思います。
想像してみてください。
恐ろしい光景でしょう?
夾竹桃はとても強い花木なのだと思います。
お盆の里帰りに東名高速を走っていると
この花が延々と続いているのに必ず出くわします。
渋滞しているとこれをまた延々と見続ける事になります。
いやだなぁ・・・と思ってしまいます。
でもこんな空気の悪い路肩であんなにも見事に花を付けるのです。
「健気なのにこんなに嫌っちゃ悪いなぁ・・・」
という気持ちが少し頭をもたげます。
でもその上におっかぶさるように
原爆跡地に狂い咲く夾竹桃の花が目に浮かんでしまうのです。


作家が文章で作り上げる世界って凄い!
何年たっても褪せることなく、心の中に
イメージを植えつけてしまうんですもの。
夾竹桃には全く迷惑千万!だよねぇ・・・」