昨日が無ければ明日もない

宮部みゆき「昨日が無ければ明日もない」

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 杉村三郎君 何冊目になるのかな?

多分全部読んでいますが、

こんなにできた人、多分知り合いには一人もいません

私だったら絶対に裏切らないと思うけれど

あの離婚した奥さんどんなに後悔してもし足りないですよ

これだけ信頼のおける人物に対して

依頼人やその対象となる人物の救いがたさは…

そう思うと魅力的だけどきつい小説群です。

今回は「絶対零度」「華燭」「昨日がなければ明日もない」中編3作。

どれにも救いがたい人物が存在しますよ

一貫して「名もなき毒」が縦糸ですかね?

元義父が亡くなりそうなのが辛いですね

TVドラマで平幹二郎さんが演じていました

魅力的な義父さんで,その印象が残っています

三作の中で「昨日…」が一番つらいです

救いはある?何だろうか?

遠くに行った幼い息子が幸せになれそうなことかな?      

 

さて、わたしにとっては

「昨日が無ければ明日もない」の一文

忸怩としちゃいますね

犯罪とは72年間全く縁がなかったけれど…

私に見えていない

私が気が付いていない

顕在化していない…ものもないよね?

自分に念を押したくなりました

 

「昨日があんなだったから明日もあんななんだよ、きっと」

みたいな?

大した昨日を積み重ねてこなかったんだもの

大した未来があるわけないよね

自分を鑑みるんだね?

私の老後は私の過去が決める!みたいで…こわいかも