BIOMBO


「チケットがあるんだけど美術館行かない?」
「美術館は出来れば願い下げにしたい!」
と、ずーっと言っていた旦那が 時間が余るほど出来たせい?
「何やっているんだ?」
「屏風絵だけど」
「行く」
えぇ?本当に分かっているんだろうか?と、危惧しながら、
それでも場所はサントリー美術館
移転後初ですし
何より東京ミッドタウンはまだ足を踏み入れていませんし
美術展が面白くないという彼でも
ミッドタウンは面白いと思うかもしれない?


屏風と言う日本語がそのままポルトガルスペイン語として
定着しているなんて知りませんでした。
ま、ビオンボと発音するにしろ・・・快挙!
あちらの言葉がそのまま日本に定着しているのは多いけど、です。
特に室町時代〜江戸中期の屏風絵は
派手なところとおおらかなところとが好きです。


祇園会とか洛中洛外図とかはお目にかかるチャンスは結構ありますが
今回は先ずもう二度とお目にかかれない
ライデン美術館所蔵の10件の屏風絵と桃山時代
レパントの戦闘」「泰西王侯騎馬図」「泰西風俗図」
「洋人楽奏図」「28都市・万国絵図」「南蛮屏風」と
始めて知った「白絵」の屏風に惹かれました。


屏風などを使う生活はしたことなどありませんが
父は生家に屏風が何双もあって
「子供の頃から長く使っていた枕屏風が懐かしいけど
あれはどうなったのかなぁ・・・?」と話していたことがありましたっけ。


生活に屏風が生き返ることは
狭いマンションが当たり前の生活空間になった今
甦ることは無いのでしょうね?
折角「BIOMBO」という言葉があるのに。
そういえば「JAPAN」漆器も生活から縁遠くなりつつ?


結局サントリー美術館でユックリして
ミッドタウンの全景は見損なってしまいました・・・
ま、混んでもいなかったし・・・「又」って余裕?もありそう。