出光美術館


久しぶりに雨の日・・・
なんて、書き出す梅雨なんてやっぱり変!
たった今エレベーターに同乗した奥様方も
「梅雨だからこれであたりまえよねぇ・・・」
「でも、この湿気たまらないわねぇ・・・」
「雨の日が少ないから体が梅雨に慣れないのよね、体が重いわぁ〜〜〜」


例の新しいお友達に誘われた
「肉筆浮世絵のすべて」展はその久しぶりの雨に当って、
「それでも土砂降りにはならないのね?」
「今年は水不足になりそうね?」
そういう私は出がけに友人たちに
「空梅雨の気配、水不足が心配なこの頃、皆様には
相も変わらずみずみずしくあらせられ・・・」
で始まる連絡葉書を出してきたところですが。


さてこの展覧会
思いもかけず・・・ってこともありませんが、拾い物でした!
浮世絵と言えば
歌麿などの美人画写楽の役者絵
北斎・広重の版画って感じ?
間違ってはいません!
肉筆画っていうのも、アメリカからの里帰り展とか
その他色々なところでかなり見ていますから・・・
でも、美人画の肉筆画をこんなに沢山一堂に?
それに○○派なんて分類もこんなに沢山系統立てているのも始めて!
こうなると前期見なかったのが悔やまれる!


この美人がどうだ、この着物がどうだ、
この姿態がどうだ、この表装がどうだ、と
夢中で話しこんで、
休憩室で又雨に煙る皇居を見ながら、また話し・・・


彼女は子供の頃近くの表具屋さんへ行って
日がな一日仕事している職人さんを見ているのが好きだったそう。
「表具職人になろうと思わなかったの?」
「女の子がなれるなんて思いもしなかったわねぇ・・・」
本当に目を見張る表装の作品が幾つもありました。
もっともそういう彼女がいなかったら、
表装をこんなに注意して見なかったかもしれません。


色々な人と出かけると面白さが色々だ!


彼女の一枚は歌麿
「更衣美人図」を何度も何度も見に戻って
私の一枚は北斎
「樵夫図」をためつすがめつ
それで二人とも、貰えるものなら・・・
「亀と蟹図」!ねぇっ↑!!!