Welcome


昔知り合いと歩いていたとき
「あなたWelcome顔して歩いてる?」
「それ、どんな顔?」
あなたと歩いていると道を聞かれるのも、
写真を撮ってと頼まれるのも・・・いつもあなた!
「はいはい話しかけるなら私にどうぞ!どうぞ!
 って顔して歩いているんじゃないの?」
「ソンナ アホナ!」


その後、親友にも同じ事を言われた時には驚いた
「え、そう?」
「優しい顔して歩いてるんじゃないかなぁ・・・あんた」
その言葉は素直に嬉しかったね


このところ、彼女達の言葉は結構真実を突いてた?
と、思うことが多いよ!
バスに乗っても、隣のオバサンに
電車を待ってても振り返ったオジサンに
独りで美術館へ行けばおじいちゃんに
「お茶でも飲みながら感想を話し合いませんか?」
今朝もエレベーターに乗り合わせたおばちゃんに話しかけられた
にこやかに目的階で降りたら、ばったり出くわした友人に
「お知り合いなの?」
「いいえ、たまたま今乗り合わせただけなの」
「楽しそうに話してたからお友だちかと思った」


先日の眼科の待合室では
話し込んだオバサンが出て行った後
「うちの女房が台所仕事全くやらなくなってさー」
左側から大声が聞こえた
見るとおじさんが私の方を見てしゃべっている
私の向うに、人はいない!「私にか?」
「俺、これで365日毎晩弁当買って帰るのよ
 女房のと2人前・・・それなのにさぁ・・・
 あそこへ行きたい、ココへ連れてけ、あれ欲しい・・・
 注文ばかりなんだよね・・・会社あるし・・・これ以上
 俺にどうしろっていうの?どうすりゃいい?」
人生相談か よっ??
このオジサンと別れる時には、これから先始まる彼の
失明するかも知れない難しい手術の話になっていた・・・
気の毒で何も言えないから
ひたすら頷いて聞いていた(ちょっとは意見した!)けど・・・


母が亡くなるまで無口だった父が
母が亡くなった後、毎晩夜中に30分余り電話で喋り捲った
喋らせてあげたってのが正しい・・・けど・・・
昨日は80歳のお仲間の「聞いて欲しいの・・・」で、
半日聞き役を務めた・・・だから・・・さ・・・
Welcome 顔じゃなくて・・・・・・多分・・・・今・・・・・・さ
話せる人が居ない人が多くなっているのかも・・・
誰でも良いんだ・・・喋りたいことを喋れれば・・・
若いうちには思わなかったことさ、きっと


「友人を持ちたいと思ったことは無い」と言う
友人の居ない人と会うと
彼女は私に一言も話す隙を与えず・・・喋り続ける
このおしゃべりの私にだよー?


もっとも、キャッチ占い?に声をかけられるのも多いよー 
こいつは隙かな?
よそで思わぬ聞き役を勤めたあとは
聞いてくれているように見えない旦那に喋り続けているような?
つくづく人間は喋りたい動物なんだ!