買物の極意?(中国編)


年に2回も海外旅行して良いのかな・・・
年金生活者のくせに身の程知らずだな・・・
「買物しなきゃいいんだよ、帰ってきてから質素倹約
 買うものなんか無いからさ」
そう言ったのはどこのどなただったのでしょう・・・?


「化粧品のなくなりそうなものを補充させてね?」
今になってみれば、なんと可愛い言い草じゃありませんか?


絨緞屋さんで捕まりました!
私は2回!逃げ切りました!
買わない約束ですからね?
トイレに行って帰ってくると・・・まだ捕まっていました。
お茶を飲みに行って戻ってくると・・・まだ捕まっていました。
他の製品を見に行っていると・・・店員が呼びに来ました。
「ご主人様がお買いになるので呼んでいます。」立派な日本語!
仕方なく行くと・・・案の定、万里長城の壁掛けの前にまだ居る!
「3万円マケルって!」


トルコから帰ってきてから
「あの壁掛けやっぱり買ってくるんだった、失敗したなぁ・・・」
何度か聞いたせりふ思い出しました。
「そんなに買いたいなら今度は買えば?」
で、彼はとうとう買いました!
ところが・・・
「お前って思いっきりがいいね、こんな高い買物しちゃうんだから」


え?ええっ!


買ったの君じゃないの?


最後に買物をして帰ってきたご夫婦はにんまり笑って言いました。
「7万の3万になったわよ!」
「え、ウソッ?」
「ちょっと興味を見せて帰るまで買う気はないってそっぽ向くの
 帰り際にバタッと値が下がるわよ。
 何回も中国に来て判ったの(ご主人は8回目の中国とか?)」
ホントかいな?


故宮の掛け軸修復所?掛け軸屋?で、ガイドの説明は
「中国古いものいっぱい。愛国心ある人多いです。
 古い美術品国に寄付する人多いです。
 でも本当に重要でないもの国宝まで行かないもの多いです。
 それらは修復し、売って故宮の維持に当てます
 確実にいいもの多く有ります。
 でも寄付されたものですから市場より安く売ります。
 だから、ここの値段はマケません。とてもいいもの手に入ります。」


さて、大枚ハタイテ!壁掛け買った後の我等
口を開いて見ているだけ・・・それこそ掛け値なく・・・買う気無し!
でもって坐って、皆さんが買物している間おしゃべりしていました
「あれ、いいな・・・じっと見ていると奥行きが深くなってく・・・」
「うん、私もアレが一番この中ではいいなぁ・・・と、思った」
「幾ら位かな?」
いつの間にか?忍び寄っていた?店員が
「あんないい作品はなかなかでないんですが
 今中国一番の水墨画の先生の作品、30万で買えます」
「ほう、そうですか?」って、買う気全く見せませんでした。
買物をする人たちが買い終わってでは出発!と言う時に


「後で、そっと、もどって来ませんか?12万円にしましょう」


ホントだ!


身をもって?中国での買物の極意がわかった瞬間でした!


さて、あの壁掛けの真の値段は?
最もとても気に入ったもののようですから
そんなことどうでもいいのかもしれませんね
海外旅行の楽しみの大きな一つは買物かもね?
迷うのも楽しみ!
買わないで後悔するよりマシ?