東京都現代美術館


今年の夏は本当に暑かった!
東北に行っても、函館に行っても暑さから逃げられなかった。
今朝、札幌の友人から電話があって
「黒岳に行って来たのよ。まだ早かったけれど
紅葉が始まったって感じ?きれいだった!」
それで思い出したけれど、
9月の終わりに十勝岳に登ったことがある。
目的は吹上温泉でそこは駐車場満杯で登山の人も多かった。
紅葉に目を細めながら登り始めたら
雪がちらつき始めて、硫黄の煙が嗅ぎ取れる頃には
大雪の気配になり、スベって足元が危うくなって
下りが心配され、登頂を諦めたっけ・・・
そろそろ秋になるなぁ・・・?


80歳の友人もこの夏を無事に過ごして久しぶりにお誘いがあった。
「あのね、現代美術館でジブリしているの・・・」
「あ、男鹿さんの・・・?」
「行かない?」
「行きたかったの!」
と言うわけで、「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」へ出かけた。
「ここは都だから私はタダなのね、あなたは払わなくちゃならないから
お誘いするのが悪くて、迷ったのよ。」
「あら、そんなこと・・・見たかったんだからいいのよ。」
なんて、私は1100円の入場料を払って、
彼女がシルバーの証明書を出すのを待っていた。
てっきりシルバーだと思っていたのだが、出したのは身障者手帳。


「あのー、ご一緒ですか?」と窓口嬢が聞く。
「そうですよ。」と彼女が答える。
「それでしたら・・・これお返しします」と料金が返ってきた。
「?」
「身障者の方の同伴者はお一人様に限り無料なんです。」
「えー?」


彼女は心臓にペースメーカーが入っていて
身障者ということになるのだそうだが
もう手術して5・6年になるのに、
「つい去年まで身障者手帳が交付される事を知らなかったのよ。
病院でも誰も教えてくれなくて・・・」


「こんなことなら遠慮しないでもっと早く誘えばよかった!
これからはあなた付添いでもっと付き合ってね?」
「喜んで!」って、笑ったけれど
だけど、ほんとにいいのかな?


彼女とは3回目の展覧会鑑賞だ。
1回目は見知らぬ人にチケットを譲られたし
今度はタダ。
彼女にはヒョットするといい福の神が憑ているのかな?
一人でニコニコと頑張っているから?


それにしてもとても美しい魅力的な絵をこんなに沢山
タダで見ちゃったなんて申し訳ないと思うほど・・・ステキだった。
何時間もかけてユックリ鑑賞した。
木々・空・季節・光・・・なんと見事に表現するのだろう。
となりのトトロ」などは無論だが、心引かれたのは
幻魔大戦」とか「妖獣都市」とかの荒廃した都市の描写!
凄い!凄い!と、見てきたが、凄いのは
この年上の友人かも!