父週


梅雨時にいつも一番体力の落ちる父が今月もやって来ました。
でも「来れた!」と言うべきかも・・・と、思うくらい
くたびれきって雨のそぼ降る「いかにも梅雨!」の日に到着。
昔から本当に梅雨時に弱いんだから・・・


それでも今月の歌舞伎は「12夜」
蜷川幸雄さんの演出のシェークスピア翻案ものです。
これはやっぱり興味惹かれるでしょう!


結論から先に言うと
今回もまた大いに楽しみました!
なにがって・・・やっぱり亀治郎!あと菊之介!
お話はこんがらがってるけれど面白いのは確かだし
この二人実に見事!上手いなぁ・・・


(って、小学生の時チャールズ・ラム作シェークスピア物語で
始めてこの話を読んだ御蔭で?直接戯曲で入るより
話の筋が頭に入り易くって、今考えるとよかったよぉー)


舞台は最初っから装置で意表を突くし・・・
観客の嘆声聞かせてあげたいくらい!
でも面白かったのは私の隣に座った若いカップ
歌舞伎座は始めてでその初々しいこと!
小気味いいくらい歓声上げて驚きを素直に表現するの
演者さんたちも聞いたら嬉しくなるよ
若い心の感性って羨ましい!
幕が下りた後彼らのセリフは
「すっごくない?すっごかったよね!」
「又、こよー、弁当良くない?いいよね弁当?」
「ウン、ベントーここで喰お!たのっしーよね。」
勘三郎さん聞きました?


ただね舞台が余りにも手軽に回りすぎじゃない?
ちょっとうざったいほど邪魔なくらい回りましたよ。
それにあれ誰?誰よぉー・・・
あれってちょっと違反じゃない?
上手くなくちゃ勤まらない、けど・・・織笛さん老け過ぎが辛い
亀治郎さんきっと何時か猿之助襲名するよね?
それまでずーっと見たいなぁ・・・いやぁ、達者だった!


お疲れ気味の父も実に良く笑いました。
素適な暑気払い!