赤い糸?


昨年末、20年来の友人とトラブル!
彼女がとんでもない大失言をしたのです。
元々色々なことで論戦を戦わすのが我等の趣味
意見の相違はしょっちゅうですが・・・そういう問題ではなくって。


言った彼女も「アッ!」と言った自分の口を押えましたが、
聞いた私も「エッ?」とまじまじ彼女を見据えました。
彼女はコソコソと言い訳をして帰っていきましたが、


「あれじゃ恥ずかしくて二度と私に顔を見せられないだろう!」
「当然私から声をかけてもらえる期待もできないでしょ!」


そのまま3ヶ月ほど放っていました。
こんなに逢わなかったことはありません。
で、3ヶ月ほど経った頃、ほとぼりも冷めたと思ったか
「秋に海外旅行に行かない?」
「ごめんね、私年に1回しか行けないの。」
「久しぶりだからうちに遊びに来ない?」
「ごめんね、父が来るから。」


彼女があんな低姿勢見せることは今まで無かったのです。
素直に「ごめんひどいこと言った。」って言えばいいのに・・・
でもね、20数年、何でも打ち明けあった友です。
あの人は謝る事ができない人なの解かっているのに・・・


何ヶ月も知らん振りした私も大人気ない・・・かも・・・?
プラハ美術館展のチケット二枚あるけれど
私、明日しかいける日無いのよ、お時間あったらいかが?」
「行く!行きたい!!」
で、12時に約束しました。
お互いに午前中したいことがあって「待ち合わせ場所は携帯で」


私は郵便局へ、彼女は午前のスクールへ
ところが1時になっても連絡なし
私はこのところの不信もあり、出かけることにしました。
チケットを受付に預けておけば行く気になれば見れるでしょ。
あら、もう半を回ったじゃないの!


ところが駅の改札入ろうとした瞬間
「キャー!」と不意に横から抱きついてきた人が!
びっくりしてみると彼女です。


「あー、私とあなた太い毛糸みたいな赤い糸で結ばれているんだ!
一生あなた私と友人でいなくちゃならないのよ!」


「携帯忘れたの!あなたの家まで行けば何とかなるかと思ったの。
でも、マンションの番号覚えていないの。
マンションでは名前を言っても教えてくれないのよね。
うちのマンションもそうだから解かっているし、
途方にくれて最寄り駅でうろうろしてたの。奇跡だわ!
絶対奇跡!あんた一生私を捨てられないってことよ。」


以前携帯忘れた私に
「今時携帯忘れて出かけるのってあんたぐらいよ!」
って言ったくせに!
と、思ったけれどその科白はこの際飲み込みました。


私の大事な赤い糸の先・・・え、あんたなの?