図書館


返す本があったので午後図書館へ行った。
転勤引越し続きで
家の大きさも様々に変わる生活が長かったので
図書館利用は生活の一部と化している?


最も考えてみれば小学生の時既に
図書係りから出発した私だ。
「係り」というものをやらなければいけないなら
獲られる前に・・・と、
普段授業で手を挙げたことの無い私が
「図書係り」を他の子に取られたくない一心で
手を挙げたのが図書館との出会いだったのだから。


小学3年生の「図書係り」のすることは
放課後図書室へ行って下校合図があるまで
本の貸し出しをすることか
返されてきた本を元の棚に戻すくらいだった。
借りる人が現れるまで、
カウンターの中で片っ端から本を読みまくっていた。


「図書館(室)は本を探しに来るところ」と
思っていたが最近はそうではないようだ。
今日も図書館のベンチには
完全に横になってぐっすり寝込んでいるおっさんや
椅子に座ったまま、本も出さずに
こっくりこっくりしているおじいさんで埋まっていた。
何時ごろからだろう?


10年前の京都の図書館は凄かった。
何時行っても椅子は全部お年寄りで埋まっていた。
申し合わせたように雑誌をひざに置いて
こっくりこっくり・・・
机のあるところなどではしっかり
投げ出した両腕の中に頭を落としこんだ
おじいさんが何人も居たっけ。
暇な時は大抵1・2時間本の探索に時間をかける私だが
そのくらいの時間では誰も席を立たない。
まるで今日占領した椅子は
「私の権利だから離れるものか!」という感じ。
「調べ物をして書きたいな。」と思ってもどこも空かない。
諦めて重い本も持って帰る羽目に。


まぁ、あれよりひどい図書館には
その後お目にかかっては居ないが、
多かれ少なかれ昼間の図書館は
かなりの人の居眠り場所?になっている。
もったいないなぁ・・・
でもそれ以上に皆さん疲れているのか?
行く場所が無いのか?
起こさないようにそうっと前で本を探りながら
音を忍んでページを繰っていた私でした。