2021/5/28
殆ど歩けないという彼女と
運河端で軽い散歩をしてから風に吹かれてお喋りしようか?
散歩のお供にと彼女はなんと
木村屋のアンパンを持ってきてくれた
懐かしい!
いや、すっかり忘れていた…
コロナになって銀座に一年半以上もご無沙汰してる
父は我が家に泊まりに来ると何時も
「銀ブラしよう!」と言って、その何度かに一度は
木村屋のアンパンを買って逗子に帰って行った
シーちゃんが銀座に行くとか横浜のデパートに行くというと
「木村屋のアンパン買って来てくれ」と頼むのだが
何時も違った店のアンパンを買ってくるんだ
「木村屋のを頼んだんだよ」
「木村屋のよりここの方がおいしいですよ」
「いや、美味しいからではなくて懐かしいから頼んだんだ
っていうのに次もここの方が美味しいですって他の店の
アンパンを買ってくるんだよ…
シーちゃんは木村屋のアンパンを美味しくないと思ってるんだな」
ぼやいていたことを思い出した
父の好きな酒種アンパンは確かに
好きでない人には癖が気になるのかもしれないね
酒種のではなかったが…
晩年この大きさが食べやすいと言っていた
小ぶりのアンパンを頂いて懐かしさでだろうね?
ものすごく美味しく感じられた…
夜中、父が涎を垂らして出てくるんじゃない?なんて
彼女の家への途はもう初夏の装い