百人一首ののろい?


正月に一度百人一首を引っ張り出したせいで
このところ寝付く前に呪文のように
頭に浮かぶ和歌を頭の中で唱えている
「あさぼけら」とうたっていた弟のせいで
あさぼらけ2首はすぐ出てくるし
お気に入りだった歌はさすがに覚えているのだけれど
頭の中でうたった後で
あれ?これはなんかと上下びっこになってるぞ?
って気のする?歌もいい加減に歌っちゃってる
そして十数首歌ったころにはコロッと寝たらしいな…と、朝、目覚める


ところが昨日はなぜか何首読んでも眠れなかった
ま、こんな夜もあるわさ…としょうがないから
うたい続けていたが…記憶が尽きた
何でもいいから思い出した歌を歌っていよう…


「わがせこを大和へやると小夜更けて
 あかとき露に吾たちぬれし」…だったけかなぁ…
だったかなぁ…
「大和は国のまほろば たたなずくあおがき
 山ごもれる 大和しうるわし」…だったっけか…
そうだったかなぁ…
「家にあればけにもるいいを
 草枕たびにしあれば椎の葉に盛る」だったよなぁ…
だったよ…
なんて念を押している間に目はどんどんさえていく
しかし高校を卒業して以来目にもしていない和歌を
よくまぁここまで覚えているよねぇ…と感心もしている


そしたら昨年ふと目にした和歌を思い出した
ちょっと怪しいけれど…
「手を伸べて あなたとあなたに触れたきに
 息が足りない この世の息が」だったと思う
読んだとき胸が急にえぐられるようで
心に刻まれてしまったかもしれない
この方の歌は昔何か桜を詠んだ歌を素晴らしいと思って
心に残しておこうと思ったことがあった!
ということを思い出したけれど…その歌が思い出せない
でも和歌って凄いんだなぁ…
ずいぶん長く忘れていた和歌というものを
今年の正月のおかげで思い出した
だから眠れないままに…なにか一句…
ひねったら

「わがつまは 独りの旅を選びけり わがままきまま 傲岸の冬」
わ!5時だよ…ぉ…
お粗末でしたが…火種になりませんように。