岩略寺城



2009年の秋から
誰もいない枯草だらけの枯れ山の直登みたいな
山城歩きで滑りまくって膝を痛めて…
山城傍観は遠慮いたしておりまして
そろそろ山城が恋しくなったころだろうって?
だれがぁ・・・?


里帰りの道草登城に…同乗していくのだからしかたない!
城廻に付き合いました
「碑ばかり…みたいなもんだ…車の中で待ってればいいから」


夜中の2時に家を出て…お盆だというのに快調に飛ばして
5時半には蒲郡についていました
「朝一番の、熱くなる前の登城は…5分ほどの登りだから…」
で、くっついていきました
最初に見上げたところがそこそこの登りだったので…
杖を持っていきました
で、結論はというと
確かに5分…程度の感じの登り…が3・4・5個ほど
ただ、誰も登らないと見えて…蜘蛛の天下!
杖は登りよりも、蜘蛛の巣を振り払うのに大活躍!
杖を風車の様に振り回しながら、前を行く旦那が
あっちこっちに道を逸れては蜘蛛の巣に引っかかるのを見ていたら


「ああ、私たち…何かに似てると思っていたけど…
    ドン・キホーテ!」


旦那が猪突猛進して!
私がおっとり刀で?
えーサンチョ・パンサは願い下げたい!
なんか朝っぱらから…クサッチャッタ…思いっきり



で、その後ろ姿にピントを合わせながら?
こんなかすかな溝に
「三日月堀だぁ!」 なんて喜んだり
こんな溝地を歩きながら竪堀だ切堀だって喜んでいる旦那は
まさにアルドンサを姫と呼ぶがごとし?
ああ、やっぱり、キホーテ君だ!


旦那は「長沢山城」という名を採択したようですが
どう考えたって登ったって思いたいのは岩略寺城って名の城でしょ?
郭の形状は見るものがあったらしい…けれど
私が見てきたのは蜘蛛の巣の見事な形状
岩も略も寺も…どの字にも余り関係ないようで
実情は……蜘蛛の巣城!