震災異聞


ニュースから目を離せないくせに
ニュースを見たくないような日々が続いています。
言葉に全然訛りがないので、思ってもいなかったご近所さん
釜石に両親がいらしてその安否に
眠れない日々を送っていたことを知ったり
友人から「弟とやっと連絡が取れたわー」メールが来たり
自分には東北に友人親戚がいないのですけど
改めて東北を身近に感じて
心が騒いだり痛んだりしています
どんなに大変な日々でしょう


福島の原発にも毎日心も頭もかき乱されています
実際今現場にいらっしゃる人を思えば言えませんが…
友人たちの間で(私も)東電への不満が行きかっています
わがマンションへ避難している友人に…
(そういえば江東区海ッパタ、やっぱりありました液状化!)
おでんを差し入れに来た人が迎えに行った私に開口一番
「東電のあの広報?なに?給料泥棒じゃない?」
これが口火で
「日本の原発安全神話、あんな男たちの上に築いていたの?」
「東電ってJALとおんなじ体質よ!他人事みたい」
「競争がなかったから堕落したんじゃない?日本の技術も能力も」
「本当をきちんとつかんできちんと説明することだけじゃん?
 なんでそれがきちっとできないの?」
「東電の計画って不計画のこと?」
「うち第5グループ、するって言ったのにしていない…
 (しばらくして)今頃やっぱりするって…何よ」
「こうなったら、ごめんなさい、いつどこが停電になるか
 大体の見当しかつきませんから、準備していてください!
 って、思いっきり頭下げちゃえばいいのにさ」
等など……など
きっとあれを見た人たちの間では…
もっとすごいことになっていそうな…
絶望になりませんよう…祈っていますが


そんな中
余震が一段落して家族と連絡がついて…あ、○さん
サークルの83歳のおひとり暮らしのおばあちゃま
連絡しても…「そういえば12日から本栖湖旅行予定って
       ひょっとして?行った?」
行っていました
「うん、バス動いたから行ったわよー
 誰も乗ってなくて、宿も私たちだけ、だーれもいないの
 帰ってきたらあっち地震があったみたいねぇ…」


藤沢の家に掃除に帰ってきた札幌在住の友人
「東北地震すごく揺れて怖かったのに、昨日はまたよー
 予定を早めて明日札幌に帰る
 南に来そう…札幌のが安心?」
そう、旦那もいるし、そういえば北海道でも地震はあるけれど…
札幌が一番揺れないような?


ゲストルームを大量に押さえに行った私に
「ひょっとして東北の被災者のご親戚のためですか?」
「いいえ、それがお隣の駅の被災者の友人のためなの」
「あら、こんなとこでも?
 実は私の兄弟たち仙台で、今朝やっと声聞けたんです
 ここで働いてないとどうにかなりそうで…寝れなくて…
 今朝は嬉しくてほっとして…」とコンシェルジュさん
「まぁ、それは良かったですねぇ、おめでとうございます」
「ありがとうございます」
思わず抱き合いそうになりました


そういえばこの地震ではすでに知らない人と固く抱き合っていました!
昨夜は「胸部CTスキャンでおれ大量被爆してるぞ」
とほざく奴をなぐさめてやりました?
災害では人の距離が縮むようです?


雪です
せめて春が早く来ますように!