川崎城



20日、久しぶりの登城
昨年の秋の落葉のうずたかく積もった
未整備の山城めぐりで膝を傷めて以来
山城巡りにはすっかり臆病になっています。


長く(日本の)城に登っていない旦那は
行きたくてしょうがなくなったらしくて・・・
マァ、ここのところの見事な秋空を見れば
分からないでもないが・・・やっぱり完治には遠い膝
どうせこの季節・・・落葉たっぷりだろうなぁ・・・厭だなぁ・・・


結果的には旦那の寝坊と私の食い意地のせいで?
落葉たっぷり未踏の(に近い?)城は避けられて・・・ラッキー!
川崎城は本日のハイライトとはいえ
かなりキレイに整備された訪れやすい城でした




蕎麦屋の出汁の匂いに追いかけられての
登城口からして・・・見事な紅葉でした
といって、決して紅葉の多い城ではないのですが
枯れ色の中に巧妙に点在する紅葉は実に
巧緻に繊細に秋を奏でていました



登り始めて最初の郭に源実朝に仕え
歌人でもあった城主塩谷朝業が出家して
信生法師となった時に読んだ歌の碑が建っていました
歌碑の隣に丁寧に読み方解説を刻んだ碑もあり
随分丁寧なことだと感心しました
読めない字を流麗に彫り刻んだだけの
不親切な歌碑の方が圧倒的に多いのに・・・


折角の秋なので、遺構には大して興味は無いし
紅葉を目指してはその木の足元までのんびり散策
小高い丘陵から木の間がくれに水の表が見える景色は
なんと言うか・・・日本の原風景?
背中を温めてくれる太陽の温かさにも安らいで
さして絶景というわけでもないのに青空の下
ススキの白銀の穂、見事な緋色の葉を通すと
なんとも懐かしく好いたらしく長閑だ



二郭の端っこの一本の紅葉の木の下の
赤い絨毯を撮るのに熱中していたら・・・



旦那を見失って・・・
結局この城の二郭、本郭、三郭とその帯状の郭しか
私は見なかったのだけれど・・・
桜の木の紅葉には気が付かなかったから
この城は秋の登城がお薦めなのだろう


元城主、信生法師の名を頂いた
足元の蕎麦屋の味もなかなか!お薦めですしね
匂いに引かれた私が言うのですから・・・間違いない?