琵琶懸城


へぎそば初体験をし、秋の茸のてんぷらを食べたからには・・・
やはり歩かにゃならん!
「琵琶懸城は歩かないぞ」
村の中の細い道をクネクネと回っても車を止める場所も無い
信濃川の土手の上に止めて土手からだらだらだら・・・
下って、ちょこっと登ったところが城址でした。
観音堂と神社が双子のようにちんまり建っている裏が小さな水堀
その堀に区切られた畑地が琵琶懸城だっていうのですけれど・・・


観音堂の周りは墓が並びお地蔵さんなどの石仏
写真を撮りながら、畑で働く数人の人を見て
畑地に入っていくのは厭だなぁ・・・と、思っているうちに
もう旦那は畑の中をどんどん歩いていきます
まっ平らで何も無いように見えましたから
直ぐ帰ってくるかと思ったのに・・・


仕方なく様子を見に畑の道を歩きながら
農作業中の人に挨拶しましたけれど・・・
結構城を見に来る人に慣れているのかな?
どんどん奥の方へ行くと、観音堂の裏は土塁ですねぇ・・・
それがぐるっと畑を取り囲んでその先は
小さな空堀に区切られた荒地になっていました
旦那はその先っぽで熱心に写真を撮っている
何を撮っているんだろう?・・・・・・あ、崖!崖端城なのか!
いきなり切り立った崖になっていましたよ・・・
ようやく城址だという気がしてきましたけれど・・・
それだけですよ・・・なのに?
「凄い!遺構が見事に残っている!あそこは虎口だろ?」
5点もつけているんですよ
「水堀も空堀も土塁も物見台跡も虎口も・・・それに崖
 見事なもんじゃないか!」
信じらんない!ですよー


でも私が気に入った?のは
この平らな何の変哲も無い?城址畑は
音霊場?畑の畦の辻毎に小さなお地蔵さんが立っていて
何番なんとか寺と札が立っているんですね
あの入り口の小さな観音堂をちゃんとバックアップしていました
ただの小さな忘れられた城址であるよりは・・・
幸せな城址じゃないの?と思えました。
ほら、こんな風に、来た人に手を合わせてもらえて


 
 


その後行った松代城からも可愛い石像一つ・・・おまけ