自由時間


・・・って、なんて甘美な響き!
とは言うものの、普段でもそんなに不自由しているわけではないので
鬼の居ぬ間の散歩というほどいじましくも無い!
折角家の空間を独り占めできるのだから
本来家大好き人間としては
自分の家を取り戻した感覚を楽しむのが一番幸せ?
だから結局何をしよう?と、心の中で大騒ぎした割には
いつもどおりのスケジュールで時間が過ぎていく。


今日は朗読を聞きに出かけた。
昨年小学校の朗読ボランティアを急遽頼まれて
トルストイの「ひとには多くの土地がいるか」を読んだのだが
それをプロが読むというのだから外せない
私が読んだのと翻訳家が違うせいもあって
少しニュアンスが違う本だったが、教訓?というか
トルストイが収録した民話の語りたいことが
ちゃんとしっかり伝わってくる、それは凄いことだ。
それ以上に、凄いなぁ!プロは!と、思うのは結局いつも声!
どうしてこんなに自在に様々の声が出せるんだろう?
ソリャ皆さん俳優さんで演技の力を底にしっかり蓄えている
それでも、朗読だよ?
何で声だけで情景を見せてくれちゃえるんだろう?
もうお一人の「動かぬが勝」は面白かった。
何で歯抜け爺さんの声を・しゃべりを出来ちゃうの?
思い切り笑わせられてすっきり気分で帰ってきたけれど・・・


昨日のサークルでは目いっぱいの力で緊張して読んだら
なんと、珍しく何人もの先輩に褒められた!
この張りが少しでも長く続くといいけれど・・・
帰りに同じお教室の先輩に
「今日はあなたの変な癖が少なくてよかったわよ
 やっぱりお月謝払っている価値があるわね」
途端に目いっぱい落ち込んだ!
それよ、そこ!
「私の癖って一体具体的にどんなのよ?
 どこにどんな癖がでるのか、それを教えて頂戴よ!」
・・・・・・って、聞きたい
だって、私にどんな癖があるのかちっとも私わかっていないのよ。
それさえ分かればこんなに苦労はしないって!
「そうねぇ・・・何ていえば良いのか分からないけれど
 なんとなくあなたにはあなたの癖があるのよね」
と、まぁ、先輩には逃げられた?のであります!


ところで癖って悪いものばかりではないわよね?
・・・って、思うところが私のいいところ!・・・でもあって、
成長はどうやら頭打ちってことか?